いまのバンドマンの行く末。
いろんな選択が出来て細かく新しい枝もいっぱい伸びてくる。
しかし、枝は細いし、実がならない。花が咲かないから種も生まれない。
それは根っこから栄養が上がってこないから。
「ノウハウ」や「マニュアル」のせいで、今はずいぶん営業を意識するバンドマンが増えた。だからその分だけ「ものづくり」できる職人肌のやつがものすごく減っちゃった。その数、過去と正反対か?
もちろん、今もそうじゃない若いバンドマンがいることは知ってる。ちゃんといる。
ただ相対的にそんな流れなのだ。
で、問題なのはそのことで若いやつらが楽しそうな顔しながら苦しまなくてもいいところで苦しんでること。それが一番辛い。
先人から学ぶべきだ。姿を音を。
どうやって何もないところからこの日本にロックを浸透させていったのか。
それがあって今がある。
そのことを知れば今の不必要な苦しみなんか簡単に脱することができるのです。
今の僕の仕事はそのためにあるんじゃないかなって思っています。答えはそこに見えているのに導けないふがいなさを感じながら。
ジャンルの壁などとうの昔に崩れ落ちています。
ただ地層のように別れた時代の壁はまだ厚く厚く残っています。それを打ち砕かねば、エネルギーは湧き上がってきません。
今こそ、縦の穴をぶち抜かねば。そこから養分を吸い上げるのです。
そして、茎を太くし、枝を強く張り、花を咲かせるのです。
未来は、そこから生まれてくると。