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「あの店のあの人は、がんばってるよなぁ。応援してあげてほしいなぁ。」 そんなふうにその店に出てるバンドマンにいつも伝えてたんですが、 どうやら我々は「あの店のあの人」に向こうで悪口を言われてるらしいです。 ありゃりゃ。 でも、そのことはとても悲しいなって思うんです。 他にも聞こえてきますよ。 「いつまでもジャックライオンに出ててもなぁ・・・」とかね。 ジャックでずっとやってきたバンドがその箱に出演した途端 「キミら、もうジャックライオンに出る必要はないで。」 「あそこに出てて何になる?」 って言われるらしいですからね。 おりょりょ。 またそう言って何も関係ないこれからの若いバンドマンを巻き込むやりかたは「音楽を発信する事」とは到底かけ離れた話でしょ? だから違うと思うな、そのやりかた。 「いい音楽を!」とか「No music!No Life!」とか巷では言うけど、 仕事とは言え自分のことばっかり考えててそこに「いい音楽」なんて生まれるか?! 今のことで必死で先のことなんかぜんぜん考えてる余裕ないんでしょう。 でも、しょうがないと思うわ。 だってライブハウスありすぎやし、うちもそのひとつやし。 それに反比例する以上に日本国中でお客さんは減ってるし。 実は、俺の中では、極端な話 『ライブハウスって一般の人には、すでになくてもいいものになってる』 って考えてるんよ。あくまで極端な話ね。 じゃぁライブハウスがどうしてそうなったかって? それは時代の流れもあるけど、何よりライブハウスがバンドに頼りすぎた結果かなって思うな。 「バンド活動のためのライブハウス」が 「ライブハウス維持のためのバンド」になって、 もちろんそれが露骨になると関係は成り立たないし、それじゃイカンとも思うから一生懸命バンドのことも考える。 でも結局後付なんよ。 で、そうしてるうちにいつの間にかライブハウスにとって「バンド=お客さん」みたいになっちゃってるんよね。 だから本当に足を運んでくれるお客さんが「お客さん」に見えなくなってくるわけ。 これがライブハウスの現状で、そういう「接客」や「内容」になるわけでしょ? 簡単に言えば「お客さんとしてライブハウスに来ても楽しくない」ってこと。 もちろん全部がそうじゃないし、ジャックだってそういう世の流れに直面して、 わかっていても逆らえきれずに思うようにできないこともいっぱいある。 そこでうちの若いスタッフも理想と現実の狭間で苦しんでる局面もあったり。 また、「ジャックライオンは有名な人を呼んで『売名行為』にようなやり方をしてる」とも聞こえてきますよ。 ビッグネームに媚売ってるように思われてるようです。 だからそんな言われ方するんだと思うけど、馬鹿なこと言わんで欲しいね。 「あんたがた、来たんか?見たんか?」って言いたいところですね。 例えばこのあいだの金子マリさん。そりゃ俺にとっても、業界人にとっても大きな存在の人だと思うのですが、でもね、いつもジャックに来てる若いバンドマンに「金子マリ」って言ってもほとんどのヤツが知らんよ。それが現実で現状。 だいたいどこの箱でも「経費かかるから」ってこういう人のライブ、イベンターでもかんでなければ避けてるでしょ?リスク背負うの怖いからってね。 あと、呼んでなんかないしね。縁ですよ縁。自然な流れ。 でもね、この自然な流れから生まれるホンモノの音や空気は、絶対にみんなに喜んでもらえると思って自信を持って心を込めてやっていますし、今のライブシーンに一番必要なんよ、絶対! 実際には現状がこんなだからこそ苦しいこともいっぱいですが、ライブ後のお客さんの顔見てて、「やってよかった!」の連続でもあるからこそやり続けられるし、若いバンドマンたちへも今後いいバンドになるための最高の導きになるからこそやる気も出てくるんですよね。 マリさんも若いバンドマンをすごく大切にしてくれるしね。マリさんだけでなくみんなそう。 そんな素晴らしい人、そんな素晴らしい音があって、それをいろんな人に提供するチャンスや出会いのチャンスを作れるのがライブハウスの存在意義でしょ? そして、そこに次の世代の素晴らしい音が生まれてきて、それを楽しむ次の世代のお客さんが足を運んでくれる。 ライブハウスとしてやれること、やるべきことをやってるだけです。 まぁとにかく、つまらん悪口なんか言わんでもええように、ほんまにええ音楽や素晴らしいエンターテイナーをステージに展開できるようライブハウス全部が頑張って、素晴らしいお客さんと出会えるようにせんとアカンのと違いますか? そうじゃないと、「ライブハウスは要らんもん」への速度は、今以上に急加速していきまっせ。 Copyright © [ ヒゲおやじ三面記事 ] All Rights Reserved. http://higeoyazi.blog.shinobi.jp/ |