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2007/1/12(Fri) at JACK LION

club PANGAEA

安達 久美(G)則竹 裕之(Ds)清水 興(B)河野 啓三(Key)


ライブが終わってから興さん(Ba)に「真柴くん、娘を見るような目で見てたよなぁ。」って言われて「そうですか?(笑)」なんて答えながら胸の奥で「興さん、あなたのほうがよっぽどそうじゃないですか!?」なんて思ったり・・・(笑)。

安達久美・・・7ヶ月前から7ヶ月分以上の進化がそこにあったよ。素晴らしかった。
実は今日のライブで彼女がステージで涙した。演奏に感極まって。こんなことは初めてだったらしい。
「ここ(ジャックライオン)では、なぜか初めてのことが多いですよね。」
帰り際、ちょっと恥かしそうに話す彼女の言葉。
そう、7ヶ月前に彼女がジミヘンのリトル・ウイングをやるにあたって人前で初めて歌ったのもジャックライオン。
その日は、リハーサルが終わり他のメンバーは食事に行ったんだけど、
彼女は居残って一人ステージで何度も何度も歌の練習を続けた。
あまりにも一生懸命な彼女を見て俺を含むスタッフみんなが周りを囲んでリズムを刻んだりしてその練習に付き合ったんだよね。あの日からアンコールのリトル・ウイングは俺たちには特別なものになったんよ。
今日のアンコールでもそのリトル・ウイング。
始まった途端、俺たちにも「あの時」がフラッシュバックする。

ライブというものに深く関係するライブハウス・スタッフだからこその話でもあるんだけど、音楽というより「ライブ」って言うのは、そうやって「流れ」っていうものが生まれるんですよね。
今日のライブも今日だけのことではなく、7ヶ月前の続きであるってこと。
1曲でヒットチャートを賑わせる物語もあるけど、ライブにはそれとは違った物語があって、それがその場にいる人の心に響いてくる。
裏方の俺たちほど直接ではなくても、そうやって生まれた空気は
今日あの空間にいた人の多く人の胸にも少なからずや響いてい行ってるんだと思う。
それが「ライブ」なんよね。

彼女が涙しながら弾ききったあの曲。きっとみんなの胸にも届いたと思う。
彼女が帰り際に言った「初めてのこと」・・・「何なんですかねぇ?」って訊いてきたから、こう答えておきました。
「ここには魔物がいるから。」ってね。(笑)

やりよったね、安達久美。ギター1本で高校生からおやじまで興奮させよった。
いいライブでした。
club PANGAEA







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