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2007/9/9(Sun) at JACK LION

◆Misko Plavi (ミシュコ・プラヴィ)


なんだろう?・・・その演奏は、特にキャッチーでもないのにその「なんだろう」に魅了されちまうこの感触。
セルビア(旧ユーゴスラビア)のアコーディオン奏者ミシュコ・プラヴィ。
その音はやさしいのに攻撃的でもあり、楽しいのにどこかにとてつもない悲しさもあるようで、生きる力のようなものをこの人から感じてしまうのです。
セルビア(旧ユーゴスラビア)という国が抱えてきたもの、そしてその国に生まれ育ったこと・・・あんまりそう考えながらステージを観たくはないんだけどどうしてもそんな何かを感じてしまうのです。
俺は、今回のライブにあたり口うるさく「観に来い!」とは言わなかったんですが、うれしいことに自ら何人もが「行きたい!」って反応してくれたし、あとは対バンのお客さんで「たまたま目撃者」になった人たちを合わせて約50人のお客さん。トップに出たM-スパイダーのお客さんが一番多かったかな?ほとんど二十歳くらいの若いお客さんだったけど、初めて出会ったミシュコのプレーに素直に反応してたのがとても印象的でした。
度々見せるとてつもない速弾きやトリル。そしてアコーディオンを叩いて出した「リズム」をリアルタイムで足元のサンプラーに取り込んでループさせる。その上にバッキングをまたかぶせ、どんどん一人で凄い世界が広がっていく。アコーディオンの音色も本体のボタンでどんどん変わる。そしてピーク時の力強さには、ほんとうにドキッとするんです。



今回のライブにはカホーン&タブラで「天空オーケストラ」のノブさんが参加してくれました。これがまたよかったんですよね。サンプラーのループにノブさんの生のパーカッションが絡んでどんどんドライブ感を増幅していきます。(これってけっこう難しいはずなんだよ)
「ドブロ!」これセルビア語で「いいぞ!」っていう意味なのかな?
ライブ前にミシュコに尋ねたらどうやらそんな意味みたいなんで俺たち揃って「ドブロ!ドブロ!」叫びまくりました。(笑)
アコーディオンって普通に見てたら右手にばっかり目が行くものですが、あの左手の意味をわかって見ると面白さが数倍になります。
アコーディオンの左サイドには小さなボタンが並んでいて、単音のベース音、そしてメジャーコード、マイナーコード、7thコードなどなど・・・ミシュコのアコーディオンにはそのボタンが120個も並んでいます。
そのボタンを押さえる指先を目で追っていると「神業」のようなプレーが理解できるのです。
そんな話を聞いてこのライブを見ていた市田くんと太朗はすっかり「ドブロ!仲間」でしたね。

でも先に書いた二十歳くらいのお客さん。そんな話は知らなくても初めて出会う「東欧のサウンド」ミシュコのプレーに自然に声が出てきてるようでした。また、ミシュコを挟むようにして緊張しながらも3番、トリで出たnero。そのneroのお客さんにも喜んでもらえたようです。
いろんな人たちがライブが終わってからミシュコと一緒に写真撮ったりして楽しそうだったのがうれしかったなぁ。

次はいつ来日できるかわかりませんが「ドブロ!仲間」増えてくれればいいんだけどって思います。

一緒に出てくれたM-スパイダー、そしてnero。この日のライブは3つのバンドがぜんぜん違うカラーのバンドでありながらも、ほんとにうまく混ざり合って「ライブハウス」をつくってくれました。ありがとう!
観に来ていただいたみなさん、ありがとうございました!!!


あっそうそう。ヒゲおやじオススメの「若水」の天津飯。
ミシュコにもウケました。あの天津飯はセルビアでも「ドブロ」?







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