日々の出来事や感想を「たわごと」として言いっ放しで掲載。 古いものは「蔵出し三面記事」に移動もしくは多くはお蔵入り。 ライブの記事は「ライブのツボ」に移動して保存。

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「たまたま」じゃないって思うことがよくあります。

タイミングは「たまたま」やったかも知れませんが、あとで思えばそうなったことにはハッキリ理由が存在してるんですよね。理由が存在してる以上、「たまたま」じゃないんですよね。
特に「いいこと」に関しては、その理由を知ることがその人の人生に大きなものを与えてくれると思うんです。


偉そうかもしれませんが、「縁が(あるようで)ない人」を見かけます。
そういう人を追ってると、「縁」がないんじゃなくて、縁を遠ざけてるというのか、自分の都合が先にあって、めんどくさがってるって言うのか、ちょっとの努力や時間の調整でなんとかなるのにって思えることが多いように感じます。

「チャンスは掴むもの」なんていいますが掴んだ人から学ぶのは、それを掴む前に人に伝わる何かをしてしてるのだということです。たとえ無意識でも。
僕もしょっちゅう思います。「なんでかなぁ?」「なにがアカンのかなぁ?」って思うこと。
だから意識して(一般的には)めんどくさい(と言われる)ことをして、時間もつくりそこに費やしてみるのです。

自分の都合を他人に対して上手く説明して「免れる」ことを繰り返しててもなにも報われることは起きないと思うのです。

僕は、そんなふうに今、学んでいるように感じています。


つつましさが必要だと思わせてくれる人に何度も繰り返し会えるようにならんとあかん。
出来ないことは出来ないと言えるようにならんとあかん。
やりましょうと言える自分にならんとあかん。
一生懸命やらんとあかん。
挑戦し続けんとあかん。
進むためにうまく休まんとあかん。
初心を忘れたらあかん。

あかん自分になったらあかん。

経験を重ねて偉そうにするために生きてるんやない。
次やれること、やりたいことをやるために生きてる。
今自分が出来ることなんてまだまだしれてますからね。

やろうとしてる奴と話してたらそんなことを思いました。

日々精進。何かが生まれるとおもしろい。


◆2008.9.15(Mon)

Shane Gaalaas ドラムクリニック at JACK LION
http://shanegaalaas.com/jp/
「セミナー」とは言えShaneはライブのようにみんなで自由に音を楽しむことを大切にしてくれてましたよね。それがグイグイ伝わってくる人でした。
「また出会ってしまった」一言で言えばこれがすべてです。そう言い切れるほんと素敵な人で素晴らしいドラマー。

質問コーナーや一緒にセッションすることは、いろんなセミナーでいつもあることなんですがそれをコミュニケーションのきっかけにしながらみんなでもっと音を楽しみたいという熱が伝わってきます。それでも100人全員は出来ない。だからみんなで手拍子、足拍子やろう!それぞれ思い思いのビートを出してくれって何度も言ってましたよね。


おいおい、あのドラム見た?感じた?そりゃまぁ気持ちいいこと。カッコいいこと・・・。ドラマーじゃない奴も見に来るべきだったね。B'zのドラマーってプロフィールは入り口だけで十分。入ってしまえばやっぱ要はリズムやわ。
こんなダイナミックなドラマーと一緒に音出せたらどんなに幸せだろうって贅沢なこと勝手に考えてしまいましたよ。
絶妙に繊細なハイハットさばき、その中になんとなく存在する「ゆるさ」というのか「広さ」さは、やっぱり世界は広い!そんな感覚を覚えて無意識のうちに体が揺れます。グルーヴでっせ!クゥ~!って来ます。と思えば桁外れのパワードラム!オリャ~!その大胆さにもうそりゃ声出るっしょ?黙って見るほうがムリっす。
なんしかスケールが違うわ。何千人、何万人に一気に音を届けることが出来るドラマーのスケールっていうんですか?不思議と出音が「大きなホールでやってるかのような音」の感じがすんねんなぁ。なんでやろ?
曲調に合わせてshaneの叩き出すリズムそのものがその会場を広くしたり狭くしたり七変化させんねんな。
いや~スゴイ!!!


さて、セミナーが終わってからShaneが「ここはホントに気持ちよかった。で、このスピーカーシステムは何なの?(shaneは機材にもかなり詳しいらしい。確かにそんなことを感じる場面は今日だけで何度もあった)」って質問してきたから「これはPeaveyだよ。(実はPeaveyはアメリカでは3流ブランド)」って答えると「えっ!マジ?」って驚きながらしかめっ面してました。「Why?」・・・そんな感じ。
俺はそれに対して「愛情とアイデアの力ですよ(笑)。」なんて実はマジで答えたりして。

でもそうでしょ?あなたのドラミングもまさにそのままじゃないですか?!僕らはそれをあなた方に教えてもらってるほうなんですよ。


Shaneは、この場所も音もスタッフもすんげぇ気に入ってくれてたなぁ。「また会いしましょう」は約束やね。
さぁこの先何が起きるやら。なにやら起きそうな「線」が何本も見え始めてます。


すげぇプレッシャーだ。

日々思うんです。
先輩があんなに凄いことをやってのけている。
年下の奴があんなに頑張って事を起こしてる。
凄いじゃないか!

俺何やってるんやろ?なんて思うよ。
目をつぶって、耳をふさげは何も知らずに済む。
知らなけりゃ、このプレッシャーや緊張は無いに等しい。
だけどそれを見たくなるし聞きたくなるし、そこに行きたくなるのは、きっと「憧れ」や「目標」や「夢」みたいなものをむちゃくちゃ感じるからなんだろうな。

悔しいけど人生は楽しい。
出来るようになりたいことはまだまだある。出来るかどうかは、わからない。
俺に何が出来るかやってみよう。
いつもこわいけど。

すげぇプレッシャーだ。


「出来ない理由」なんていくらでもある。どんな時でも。
だってめんどくさそうやん?大変そうやん?どうなるかわからんやん?

それがFIX(固定)していくから「オトナニナルトオモンナイ」っ言うねんなぁ。
だったらFIXさせんかったらええねんなぁ。

経験は過去のデータ。予想も過去の分析から。過去のことや。
でも、未来はこれから作るんやわ。

さぁ、自らの感覚で動こう。不安な気持ちを紛らすために長いもんに巻かれてる場合ちゃいまっせ。何もせんかったらオモンナイオトナニナルで。



(②からの続き)

さぁオープンです。

ありがたいことに、6時半の時点でお客さんが何人も並んでくれています。俺にとってのこの一週間は、このためにあったといってもいいくらいですから、まさに心の中で拳にぎり気分は「よっしゃ~!」です。

いつものように常連の来るのが遅い!このときばかりは毎回「お前らどんだけ偉いねん!」って言いたくなります。
本番は予定より10分押してスタート。
告井さんが一人で登場し、「アコギ一本でビートルズ」です。アルバムを出し、それ以外のレパートリーも増え今では40曲ほどのアコギ一本でビートルズがあるらしいですが、立ったまま右足をイスに乗せて弾く告井さんのギターさばきとノリにみんな目パチクリ。MCなしで続くビートルズの連続プレーに客席は驚きのまなざしでした。
最後の曲の途中でメンバー登場。そのまま「夏の日の想い出」に続きます。
その後・・・「うちわもめ」「Honey Lady」「ロマンス航路」「暖時(くつろぎ)」「あの娘の窓灯り」「庄内慕情」「ロスアンジェルス大橋Uターン」「ポテトチップスかじるすりる」「ハロー彗星」と続きました。
途中、歌詞があやふやだったり、音が出なくなってやりなおしたり、キメが合わなかって苦い顔したり、笑ったり・・・あるんやわ。俺にしてみれば、こんなことも自分たちの曲を自分たちでコピーしなおしたりして毎回ライブしてきた変なバンド、35年続くセンチの醍醐味だったりするわけで。(笑)いつまでもお腹いっぱいにならないセンチの魅力はこんなところにもあるんだわ。

さて、休憩を挟んで斉藤哲夫さんのライブです。
実は俺自身も「生斉藤さん」は初めてで。
やさしくつま弾くギターをバックに飛び出してくる斉藤さんの強烈な言葉のロックに、気が気じゃない状態のはずの俺の心でさえもわしづかみされたんです。
ピアノのさがみ湘さんがまたそれを膨らませます。
「言葉の力」「真のロックスピリッツ」ここにあり。
参りました。もしこの日、俺が純粋に「お客」だったなら、完璧に大泣きしてたと思います。

K司さんが「斉藤さんをジャックライオンへ!」と言ってくれた意味が本当の意味でわかりました。ありがとうございます、K司さん・・・でもあなたは来てない!!!(笑)

その後、センチメンバーがすべて合流し、さがみ湘さんもエレアコに持ち替え8人でのステージ。「甘いワイン」「あなたの船」「She's Bird」「グッド・タイム・ミュージック」「夜空のロックンローラー」「風景」という流れでエンディングに向かいます。
センチの強烈な西海岸コーラスを伴って、ここはいったいどこなんだ?と思うくらいの空気が生まれていくのです。
甘いワインやShe's Birdでの告井さんの定番タバスコのビンでのスライド、グッド・タイム・ミュージックのときの告井さんのペダル・スティールのチョイスは絶妙すぎなわけで。

で、アンコール。
ビートルズの「This Boy」「Now here」、そしてセンチで「雨はいつか」で、はっぴいえんど。


すべてが終わってから、半ば無理やり呼んだジャックの若い常連バンドマンが「呼んでくれてありがとう。」なんて言いよってね。「そうやろ、来るのが当然や」なんて強気で言いながらもうれしさいっぱいな俺。

打ち上げも次の日が名古屋入り11時だというのに新旧入り乱れて深夜まで盛り上がり。個人的には、古くからセンチを支えてきたサポーターの先輩方と語り合えた最高のひと時でした。

この日のお客さん81名。去年の100名からは減りましたが、ジャックライオンの常連バンドマンではない一般のお客さんが去年よりも増えました。わざわざ「こんな場所」までほんとうにありがとうございました。
そして無理やりに近い形で引っ張っぱられて来ちゃったジャックライオン若手のみんな、ほんとうにありがとう。
俺はね、バンドってこんなに素敵なんだって、俺なりの形でみんなに伝えたいんよ。


最後に・・・東京へ行ったバンドマンの一人が、7日と8日東京曙橋のBack In Townであったセンチのライブにたった一人で行ってきたようです。
その彼が日記にこんなことを書いています。(勝手に拝借)

昨日、今日はセンチメンタルシティロマンスのライブを見に行ってきましたー♪
一人で行ったのにスッゲー楽しくてビールじゃぶじゃぶ飲んじゃいました。
合い席になったお父さん達や、周りの方々もすごく楽しそうで、
昔のセンチのライブ話だとか、機材車バスに勝手に乗り込んだエピソードとか、竹内まりやさんがどうのこうのとか、
今度あの曲コピーしようぜ!とか、なんか年齢差かなりあるんだけど、話してる内容はおれらとあんまりかわらねぇなーと思って、ジャックライオンにいてる気分でしたw
まぁ、でも20代でライブ観に来てるの完璧に私だけで若干居場所がなかったというか。。w
そう考えるとジャックライオンって各世代が混在してて異様だよな。
私が歳とっても通えばその層がどんどん深く厚くなるのか。面白いな。
平成生まれがセンチを観てたりするのかな?w


「うん!」って思ったね。


(①からの続き)

さぁいよいよライブ当日です。

車組と電車組に別れての大阪入り。車組が早めに到着し早速のセッティング。一時間ほど遅れて督さん哲夫さんら電車組到着。

リハでは最後にセッティングした督さんがひとりステージでギター弾きまくっているとすかさずDrの野口さんが「はいはい、わかったわかった。もうわかったから静かにせ~や。」と突っ込み。督さんはまったく聞こえない素振りで「あと、これワウな。」「これ一番でかい音な。」「これサンタナ風の音ね。」と上乗せしてきます。このへんのセンチの絶妙な人間バランスが面白いんですわ。

前回もそうだったんですが督さんフェンダーのアンプはバックがオープンタイプなので、野口さんのオーダーでバックをダンボールでふさいでるんです。うるさいからって。(笑)ふさぐとアンプから出る音は明らかに硬くなってしまうんですがこれをOKする督さんにある種の「プロ根性」を見たりするわけですよ。

リハはセンチからスタート。ジャック独特の低音の溜まりがやっぱり気になるようで、ある程度予想してチューニングしていたものの、それ以上に少し時間をかけて音作りしていきました。なにせ楽器の数も多いからマイクの数も凄い。そのうえほぼ全員が歌うわけですから音の「まわり」が半端なくて大変。
オペのアーミーと2人で必死にチューニングしていきます。

でもこれが出来てしまえば、ここからはセンチの音が弾けます。告井さんのペダル・スティールがホール内に響けばもうすっかりセンチワールドの始まり始まり。
野口さんのボーカルマイクだけシュアーの「58」から「ベータ58」に変更してリハーサルは終了。
次は斉藤さんのリハ。

告井さんのアドバイスで斉藤さんのエレアコの音を少しこもった感じにして「うん、こんな感じだね。」って告井さんのOKが出ればこれまたここから先は斉藤ワールドでした。サポートキーボードのさがみ湘さんはセンチのユタさんの鍵盤をそのまま使います。

リハーサルが終了。
本番前の食事は、このままゆっくりということで外に出ず向かいの中華料理「若水」のお持ち帰り若水弁当。これがまた美味い。ただ歳のせいか、から揚げは余り気味(笑)で余ったから揚げがうちのスタッフにどんどん配給されておりました。

最後に、なんとメンバーそれぞれが別々に担当する「それぞれの物販」を準備します。センチCD数種類、督さんTシャツ2種類各色、告井さんソロCD、今回だけのセンチステッカー&カッティング・シート、斉藤さんCD&DVD。

準備完了。さぁいよいよオープンです。


・・・続く


◆2008/8/2(土)
センチメンタル・シティ・ロマンスwith 斉藤哲夫 at JACK LION

センチメンタル・シティ・ロマンス
告井延隆(Vo&Gt)中野督夫(Vo&Gt)細井豊(Vo&Key)野口明彦(Dr)瀬川信二(Ba)本田"タコ坊"正憲(Per)

斉藤哲夫(Vo&Gt)


「斉藤さんをジャックライオンへ!」(ジャマーのK司さんの声ですわ)

そんな声が聞こえたのは春ごろの事だったかなぁ?
接点もないしどうしよう、でもいつか・・・そんなふうに自分の心の中に残しながら過ごしていると、なんと名古屋でセンチと斉藤さんのジョイントコンサートが決まってることを知るのでした。

こりゃ、これしかないな。きっとそういうことなんだろう。

そんなふうに感じてさっそく督さんにTEL。しかしながら、俺にしてみればセンチだけでもオファーに勇気がいるのに、それに増して斉藤さんもとなれば、そりゃぁもうなんて言ったらいいのかわからないほどで。
こうなったら督さんの勢いに負けにように心構えしながらTEL。でも結局半分やられてしまう。(笑)

そんなこんなで決まったセンチメンタル・シティ・ロマンス with 斉藤哲夫ライブ。正直この日を迎えるまで、いや、この日が終わるまで気が気じゃなかったですわ。
ちょうど一年前、初めてセンチがジャックに来てくれたとき、嬉しかったんだけど正直気が気じゃなかったから「今度来てもらう時は俺ももうちょっと落ち着けるようになってライブを楽しんじゃうぞ!」と心に決めていたものの、今回は斉藤さんの上乗せと来りゃハードルが高くなっちまってね。

で、当日を迎えるにあたり今回のブッキングの発端となるK司さんにメールを送ると「8月2日は仕事の真っ最中。わざとこの日を選びやがったか。斉藤哲夫氏にジャマーとタイバンできるようブッキングしといてや~ 」とショックで鼻血が出そうな返信。

「おい!あんたやで!!」

と、事務所で大きな声をあげたわけで。(笑)

そんなこんなで始まった今回のセンチ wuth 斉藤哲夫ライブへの道でした。

おまけに8月の行楽に一番の土曜日とあって、お客さんのレスポンスが雲行き怪しそうな様相。家族サービスやら旅行やら海やらキャンプやら免許合宿やら・・・俺にとっては「うらやましいぞ~!」とも言えるような逆風が吹きまくります。

こんな事には負けてられんぞ!
そう思ってみなさんにはご迷惑をおかけしたかもしれませんが、メールやら電話やら、ネット告知やらで、特にライブまでの最後の一週間は、事務所に、自宅にこもりきりで昼も夜も「それだけ」をやってしまってました。

途中には、督さんから「斉藤さんのサポートでピアノのさがみ湘さんが入ることになったからホテルもよろしくね~!」なんて勢いよく電話が入ります。3日前には「パーカッションのタコ坊も行くぞ~!」なんてね。
「バンド総動員」になることの嬉しさがこみ上げると同時に、ケツを叩かれてるような感じも生まれてくるもんで。

さぁ、ついに当日を迎えますぞ。

・・・続く


今年結成35周年を迎える日本一長~く活動を続けるバンドがここにある。

続いたのか、続けたのか、止まる必要がなかったのか、止められなかったのか・・・それは、そのうち26年間追いかけてきた俺にもわからん。
いつもライブを見るたびに、「近々レコーディングをして新譜を・・・」と聞かせられて期待しながらも「新譜なんて出たか?」と思うくらいなのに。(笑)

そして、いつの間にか今日に至る。
出会った最初から「日本一長く続いてるバンド」であったはずもなく、俺が出会ったときは紛れもなく結成8年ほどのバンドで、督さんとユタさんは27,8歳、告井さんも30過ぎだったわけで・・・。

初めて聴いたときから今も同じ曲だらけ・・・だけど全然飽きたりしないし、古くもならない。なんでだろう?
むしろ俺が若いとき「ダサい」と思った曲が今では一番グッと来る曲になってしまってたり・・・。
この人たちも当時は若かったはずなのに・・・。
なぜ?なんて人たちなんだ!

センセーショナルなデビューをしながらも、ヒット曲なんてありゃしない。表の舞台で大きく取り上げられるようなこともない。
なのに段々今の時代になってクローズアップされつつある。過去を追うのではなく今のこのバンドをね。
なぜ?なんて人たちなんだ!

それはただ単に35年という数字だけではないはず。このバンドに存在する何か・・・それは何?

誰も真似できない所にいる人たち~センチメンタル・シティ・ロマンス~


ジャマーバンドのあにきからこんなメッセージをいただいたのでそのままを紹介します。

「筋金入りのPOP」 - あにき 2008/07/25 (Fri) 00:07:14

ついに。ジャックにセンチ+哲夫さんが登場ですね。

 日本に、本当の意味での中期ビートルズサウンドをはじめて再現したのは、斎藤哲夫さんです。73年の「バイバイグッバイサラバイ」と名作「グッタイム・ミュージック」。この2枚は、今聴いても素晴らしい輝きを持っています。
 この人のヴォーカルは誰にも似ていない。そこが素晴らしいです。また、曲作りでの、ビートルズとディランを行き来するセンスも、唯一無比でしょう。
 かたや音楽の天才:告井さん率いるセンチ。督夫さんはジャックではおなじみでしょうが、センチが人のバックをやるときの最高さは、竹内まりや(山下達郎夫人)やEPOでの、まるっきりLAなセンスが証明してくれます。
 若いバンドマンで、将来どんな風に音楽やっていくかを考えたい人たち。必見です。何もかもがお手本になりますよ。一瞬タリとも見逃さないで!


◆2008/7/21(月・祝)
<HAYAKAWA
4th アルバム『螺子』発売記念ライブ at JACK LION

オープニングアクト:To ThE InSidE


昨夜のHAYAKAWAライブ・・・いや~危険な香り充満してましたね。
脱落者続出って感じで。(笑)
まぁ、あの難解さについて行こうなんて頭の中で考えた時点で手遅れですわ。からだで行かんと。

さて、HAYAKAWWA・・・一度お会いしたくらいでこの人を語ってはまずいだろう・・・そんな方々でした、7月21日のHAYAKAWA
早川岳晴(Ba/ex.生活向上委員会オーケストラ、麗蘭)
赤澤洋次(Gt)橋本ジュン(Gt/A(あ))
磯部潤(Dr/渋さ知らズ)北澤篤(Dr/ex.COBRA)

「絶対打てないところを究極のコントロールで攻めてくる」かのようなあのバンドの攻めは、ストライクともボールともわからない魔球の連続。そんな攻めのサウンドに対して闇雲にバットを振っちゃいかんよね。
かといって身を任していれば、いつしか串刺しにされているわけです。
そりゃないぜ!兄貴っ!
まさにそんな感じで、わざと狭くしたストライクゾーンを狙って投げ続けてるような圧巻のライブでした。

ツインドラム、そしてツインギター。ツインギターというよりツイン・エイドリアン・ブリューとも言うべきかな?
そしてステージ中心に陣取る早川さん(54歳)。このベース・プレーがそんじょそこらの不良なんていうレベルじゃないわけです。ソロ時に特製ハンドメイド・オーバードライブから飛び出す歪も極悪!
「バンドが息をしている」・・・HAYAKAWAというグループが残していった人工呼吸ではない「それ」は、音を出すことへのこだわりとオモシロさをまたひとつ僕らに教えてくれたのではないでしょうか。


そして、何よりこの日、その空気を一番吸ったのは、オープニングアクトをつとめたTo ThE InsidEだったのでしょう。
HAYAKAWAのリハーサルが先にあり、触発され、またその空気に緊張感が増し・・・本番までのTTIメンバーのなんとも言えぬ落ち着きのなさ。(笑)わかるなぁ。わかるからこそ、何も言えんかったね。
きっかけがあったとは言え、そのプレッシャーとガチンコで向き合う彼らの姿勢は、ゴキゲンで大切な音を出すための何かを自ら増幅させていたように感じたのです。
俺はこの日のそんな彼らがうれしかったし、うらやましかったなぁ。
アクト終了・・・内P、エバちゃん、にっし~、ひろき、bunくん、Good Job!ここまでの、そしてあの日のキミらは最高やったで!
初心ここにありや。
さぁ、明日からはどんな風が吹くかな?

お越しいただいたみなさん、ありがとうございました。


◆2008/7/11(金)
安達久美クラブパンゲア with 梶原順 at JACK LION





誰がなんと言おうがここはライブハウス。

何言うてんねん!ってか?

うん、ステージから放たれるものと客席から放たれるものがリアルにぶつかり合うんだよ、ライブハウスではね。お互いの顔の見える状態でね。
だから客席にいる俺たちもそのライブを作ることに「参加」できるんだ。
それは決してスタイルじゃないところでね。

2008年7月11日のクラブパンゲア。今日また一歩進んだね。
今日の俺個人的な狙いは、鍵盤の河野くんの中身を引っ張り出すこと。
いつも思ってたんよ、奴ぁやりよるでって。(笑)
最初見たときはもう何年前かなぁ。アンコールの最後の曲、ジミヘンのリトルウィングで淡々とオルガンを弾く河野くん。
T-SQUAREでプレーする河野くんの鍵盤の腕前は、俺なんぞが説明するのは失礼に当たるし、その必要もない。上手いに決まってる。
でもね、ずっと引っかかってて・・・。
何がって?
うん、それは、そんな淡々とプレーしてる場合じゃないだろ?ってこと。
そして、それが本来の河野くんじゃないってこと。彼の中には、むっつり助平にも例えられるような何かが秘められてるって思っててさぁ。
だから、今日はそれを引き出したくてね。(笑)

そんで・・・出たぞ!今日は。見えたぞ!今日ね。やってくれたぞ!今日。
望むとおりの「グリッサンド」それそれ!
おまけにギュワンギュワンとリングモジュレータ!
人間、ノッテくるとフレーズが踊りだす。穴埋めではなく、埋め込みに変わる。いつもよりブリブリのソロをかましてくれたんで、興奮してステージに届くように大声でうぉーって叫んだら、ちょっとはにかんだ笑顔や!
おっ!今度は、からだよじらしてるで!ええぞ~っ!!
これがあるからライブハウスは楽しいんだわ。

そんなひとつの「何か」がまたバンドに引火するわけで・・・。
その上、ゲストの梶原順さん・・・ニトログリセリンやったね。

クラブパンゲア。今回で4度目?
「出しもん」じゃないからね。次々ドラマを生み出してくれる。
回を重ねる毎にバンドとして確実に一歩一歩攻めて来られてる。
前の記憶なんて簡単に塗り替えられてるよ。
ヤバイ!フロアにいる俺たちもうかうかしてられへんぞ!


静かに見ていたいお客さんには「うるさいなぁ」って思われてるかもしれないです。
でも俺はロックが好きなんだ。だからここではロックしてもらいたい。
だから立って叫ぶ。
だから最後の曲が終わるころには、完全に「ロックバンド」になってしまうこの「クラブパンゲア」というバンドが好きなんです。
お許しを!


片付けられていく機材の中、河野くんのオルガンを見ると、オーバードライブのつまみがフルテンになっていました。
心の中で「うんうん」とうなずくヒゲおやじ。

打ち上げも終わり帰り際、「今度はもっと期待してるで」と河野くんと硬い握手を交わして今日のドラマは終わりを告げたのでした。


お越しいただいた皆さん、ありがとうございました。


2008/6/30(Sun) at JACK LION
神保彰ワンマンオーケストラ

初めてお会いした神保さん・・・恐縮してしまうほど、すばらしいお人柄な方でした。

カシオペアでデビューしたのは1979年だから神保さん20歳くらい。
ぶっちぎりのテクと誰にでも楽しめるメロディーでフュージョン・ミュージックを青春に刻まれる音楽にまで浸透させたバンド。
ASAYAKEのギターリフは当時ギターをやってる人だったらみんな弾いてたくらい流行ってたもんなぁ。
昨夜のライブにもそんな青春時代の思いを胸に抱いたお客さんの姿も。

いや~もうなんちゅうか。
すごいモノを見せていただきました。
確実で超絶なテクに裏付けられた、想像もできない世界がありましたよね。
「俺にもできそうだ」って勘違いしてしまいそうなくらいむずかしい顔ひとつせずに楽しそうに&楽そうにメロディー、バッキング、ベース、そしてドラムをたった一人でやってのけてしまう。
簡単に言えばメロディーをパッドで叩いて奏でる。「ドレミファソラシド」だったら8回叩くわけですよ。メロディーの譜割でね。この時点で普通は無理や。そのうえほかのパートもあるわけだ。プログラムチェンジ専用のパッドが一枚あって、それを曲中に何度も叩くそのタイミングが絶妙!ミスは許されんしね。生ドラムのほうにもトリガーが仕込んであって、タムやキックでもコントロールしてる神保さん。
ハードロックから、FUNK、ディスコ、バラード、JAZZからクラシックetc・・・もうありとあらゆる数々の有名な楽曲のメドレー。

どんでもなくすっごいことやってるんだけど、「ドラムって楽しいよ!」ってずっと言われてるみたいに伝わってくる。ちっちゃい子供から年配の方まで誰でも楽しめちゃうんよね。
それがこのライブの一番の魅力かな?

なんだかなぁ、神保さんにお会いして一番思ったのは、年下の俺が言うのはおこがましいんですが「この人、完璧に生き方見つけてはるんやろうな」ってこと。若い人からすれば、大人になればそんなん当たり前だと思うかも知らんけど、実はそうでもなかったりするわけですよ。
だからこれだけ極めてる神保さんに会って、それが俺には一番衝撃的だったんよねぇ。

そして、その衝撃そのままのライブがあそこにあったように思うわけです。

帰り際の何人ものお客さんから「神保さん、また来てくれますよね?」って言われたのも、それを物語っているような気がしてならないのです。

神保さんの昨日の日記

ワンマンオーケストラ。
本番前、定番の中華料理「若水」。
とはいえ、神保氏は初若水。
ここはもちろん天津飯!「俺は好きなんですよ」ってね。
そしたら、関係者の皆さんも天津飯になり・・・


接写モードにしててぼけてしまったが

大人6人の前に天津飯のみ6つならんでしまいました。
ちょっと恥ずかしかったです。

そしたらまぁ、本番でもMCで「若水!」そして「天津飯!」と・・・世界の神保氏。
覚えてるのもすごい。
世界の「若水」世界の「天津飯」になってしまったようです。


ずっと好きでいられるように続けようとすればずいぶんしんどいことにも出会っちゃうよ~。めんどくさいこと山盛りだよ~。
それを好きでいたい気持ちで乗り切っちゃうよ~。我慢よりも己に勝つ気持ちだよ~。少しでも前に進まなきゃ嫌いになっちゃうよ~。
きれいな水も流れずにそこに溜まってたらやがて腐っちゃうよ~。次へ流れんとねぇ~。
でも、音楽をたまに現実から逃げることにも使っちゃうよ~。本音だよ~。
一瞬忘れるのもいいことだよ~。もうひとりの自分が見えるんですねぇ~。
敏感と鈍感、どっちが好きですかぁ~?
僕はどっちも好きで~す。どっちも「使いたい」で~す。
イキそうになった時は、鈍感になりたいで~す。敏感にファインプレーに臨みたいで~す。
背負うの得意で~す。ようさん背負えるほうに憧れたからで~す。
でも背負える量に限界があることは馬鹿じゃないからわかってたんだよねぇ~。
でも、降ろし方や、何から降ろすかのチョイスのセンスがなかったから、今それを学んでま~す。

自分のことは、信じも疑いもしてま~す。何かひとつやるときどっちも考えてま~す。
自分じゃ自分のこと信じ切れないから、やったことの結果で判断してま~す。
出来高じゃないよ~。行きたかったところへ行けたかどうかだよ~。
たまには、自分をほめてあげてま~す。

悩んでるくらいだったら後悔したほうが断然ゴキゲンだよ~。
止まってたら腐っちゃうからねぇ~。

ぜ~んぶ、今日までのところで人から教わったことだよ~。
オリジナルは、これからだよ~。


間違ってないけど遅いんだ。

遅いがために
間違ってないのに
正解にならない。




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