日々の出来事や感想を「たわごと」として言いっ放しで掲載。 古いものは「蔵出し三面記事」に移動もしくは多くはお蔵入り。 ライブの記事は「ライブのツボ」に移動して保存。

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2007.1.27

TRA

~夢と希望と勇気と使命を与えてくれた3人~


2003年9月28日。

その日までに前回の関西ツアーのライブビデオだけが「資料」として、とあるライブハウス・ブッキングマネージャーからジャックライオンへ持ち込まれていたのですが、ついにそのバンドがジャックライオンでの一回目のライブをした日です。

「どんなバンドとのブッキングでもいいですから○月×日にブッキング入れてもらえませんか?」
たしかそんな電話で始まったと思います。

「得体の知れない人たち」でした。正直、俺の中ではその「場当たり的」なブッキングの仕方に疑いを持ったりもしました。

しかし、そんな心配をよそにライブをやる毎にその場に出くわした「たまたま」のお客さんがどんどんそのバンドの魅力に惹きこまれていきます。それは俺自身も同じでした。
見る見るうちにお客さんが増えていきました。
これは俺にとってTRAからの「現在のライブハウスシーンへの問いかけ」でもありました。

ライブハウスシーンにおいて「唯一無二」な存在。
ライブハウスシーンにおいて「必要とされる」存在。


TRA・・・そう言いきれる凄いバンドでした。


(写真は2004.1.25JACK LION)


そして、この3人での「(言葉は悪いかもしれないけど)出来高との戦いだった真剣勝負の活動」の停止と同時に、その「ライブシーン」を作り上げる仕事に従事している我々のスピードの無さと現時点でのしょぼさを痛感させられるのです。

死ぬほど悔しいですが、これは自分を含めたここにいるみんなにとっての大切なスタートラインにしたいと思います。
夢と希望と勇気と使命を与えてくれたこの3人でのTRAというバンドに心から感謝します。



・・・この11本(ジャックでのライブは10本)のビデオの中に収められた4年間のライブ。もうここにしかあの3人のTRAは残っていませんが出来ればもう一回、もう一本・・・そう思ってしまいます。
俺、最後になってしまったKnaveワンマン行けなかったし・・・そして、いまだに「ジャックでいつかワンマンやろう!」っていう約束果たせてないやん!

っうことは・・・いつかあるのか?!NEW TRA&オリジナルメンバーでのデラックス・ライブ!


2007/1/12(Fri) at JACK LION

club PANGAEA

安達 久美(G)則竹 裕之(Ds)清水 興(B)河野 啓三(Key)


ライブが終わってから興さん(Ba)に「真柴くん、娘を見るような目で見てたよなぁ。」って言われて「そうですか?(笑)」なんて答えながら胸の奥で「興さん、あなたのほうがよっぽどそうじゃないですか!?」なんて思ったり・・・(笑)。

安達久美・・・7ヶ月前から7ヶ月分以上の進化がそこにあったよ。素晴らしかった。
実は今日のライブで彼女がステージで涙した。演奏に感極まって。こんなことは初めてだったらしい。
「ここ(ジャックライオン)では、なぜか初めてのことが多いですよね。」
帰り際、ちょっと恥かしそうに話す彼女の言葉。
そう、7ヶ月前に彼女がジミヘンのリトル・ウイングをやるにあたって人前で初めて歌ったのもジャックライオン。
その日は、リハーサルが終わり他のメンバーは食事に行ったんだけど、
彼女は居残って一人ステージで何度も何度も歌の練習を続けた。
あまりにも一生懸命な彼女を見て俺を含むスタッフみんなが周りを囲んでリズムを刻んだりしてその練習に付き合ったんだよね。あの日からアンコールのリトル・ウイングは俺たちには特別なものになったんよ。
今日のアンコールでもそのリトル・ウイング。
始まった途端、俺たちにも「あの時」がフラッシュバックする。

ライブというものに深く関係するライブハウス・スタッフだからこその話でもあるんだけど、音楽というより「ライブ」って言うのは、そうやって「流れ」っていうものが生まれるんですよね。
今日のライブも今日だけのことではなく、7ヶ月前の続きであるってこと。
1曲でヒットチャートを賑わせる物語もあるけど、ライブにはそれとは違った物語があって、それがその場にいる人の心に響いてくる。
裏方の俺たちほど直接ではなくても、そうやって生まれた空気は
今日あの空間にいた人の多く人の胸にも少なからずや響いてい行ってるんだと思う。
それが「ライブ」なんよね。

彼女が涙しながら弾ききったあの曲。きっとみんなの胸にも届いたと思う。
彼女が帰り際に言った「初めてのこと」・・・「何なんですかねぇ?」って訊いてきたから、こう答えておきました。
「ここには魔物がいるから。」ってね。(笑)

やりよったね、安達久美。ギター1本で高校生からおやじまで興奮させよった。
いいライブでした。
club PANGAEA


2006.12.10(Sun) at JACK LION

復活!HOOLIGANS

GRANDMASTERVol.26
◆RUSH LINE
◆FLASH BACK
◆LOW HEAD MACHINE
◆HOOLIGANS

俺にとってのHOOLIGANSライブ。
4年ぶりの復活となったHOOLIGANSのライブ。
4バンド出演の中、トリのHOOLIGANSのみ俺のPAオペ。メンバーからの依頼だったのですがメンバーの気合と緊張感に俺も燃えます。なんせ「戦い」ですから。(笑)

午前11時。ジャックライオンスタッフさえもシャットアウトしての「午前リハ」。
朝からこんな爆音ってどうなのよなんて笑いながらサウンドチェック。
26インチ、ノン・ミュートのバスドラを「鳴らし切った」鋭い重低音がまずカラダを揺さぶります。ウッド・ビーターが強烈なアタックを生み出します。これが出来るドラマーはそんじょそこらには存在しません。大きなバスドラをミュートなしで叩けば「ボ~ン」ってなるのが普通なんよね。それを「ズン!」っていわせるだけでもすでにカッコイイのですよ。
ドラムセット全体を鳴らし切った牧ちゃんのとてつもなくデカイ音がホールに響きまくります。でも、ミキサーのゲイン自体は普通のドラマーと変わらない。生音がすごいから引き締まった腹にこたえるドラム音となって響いてくるんですよ。
ハイハットにはハイハットクラッチが2つ付けてあったよ。踏んでる途中でハイハットの開き過ぎ防止の為らしいです。あと、イスがムチャクチャ低い!昔のヘヴィードラマーはみんな低かったよね。最近はみんな高めだからこんなに低くセッティングできるドラムイス製造してないもんなぁ。

吹野のベースはDODの歪みのエフェクターが常時ONだったのでいつものライン以外にマイクでも拾いました。もちろんこれは音の事を考えての事ですが、もうひとつ理由があって、万が一ラインにトラブルが出てもマイク側で対処できる&アンプがトラブってもラインで対処できることも考慮しました。なんせ、4年ぶりの復活ライブですからね。
ベースの音も整い、ドラムとベースが揃った時点でもうすでに「ぶっ飛び状態」です。

さて、そこにおもやんの500Wメインアンプでのギターの登場です。マーシャルJCM900のプリアンプ部を通ったところから「プリアンプ・アウト」の増設で信号を取り出し、そこからメザブギーのパワーアンプへ。500Wをフルで出すわけではありませんが500Wのアンプで余裕を持って出すと音がきれいなんですよね。潰れてないし、ハウリングもない。そしてマーシャルのキャビネット。スピーカーはすべてエレクトロボイス社製に交換されています。そのせいでこのキャビの重量はとてつもないものになってて男2人でも運ぶのは大変なくらいな重さなのです。すごいセットです。この改造も何年か前にびっくりギターズで手がけたもので、俺にはすごく思い入れのあるシロモノなんです。ただこのアンプセットの音、ものすごく「丸裸」みたいな音だから、しっかり弾いてドライブさせられるギタリストじゃないと恥ずかしくて弾けたものではありませんから。ちなみにギターはJCM900直で、エフェクターは一切使っていません。


これでバンドのバックを支える音は出揃いました。4年ぶりとは思えないその音に今夜のライブがどれほど衝撃的なものになるのかが俺の中に見えてきました。

最後はマックスのボーカル。ボーカルが聴こえてこなければこれまでのセッティングで決めた音を下げる事になります。さて、どうだろう・・・。
心配は全く無用でした。完璧に「その上」で来ます。周りが爆音でも「その上」で来ます。肉声がデカイからモニターも普通どおりでOK。だからモニターの上げ過ぎによるハウリングも全く心配要らず。

全体のモニターバランスはと言うと・・・
ボーカルのモニターには、ボーカルとコーラスのみ。
ベースのモニターには、コーラスとボーカルのみ。
ギターのモニターには、コーラスとボーカル、そして自分のギターアンプの音でちょっとだけ聴こえにくくなりそうなキックとスネアとベースを少し。
ドラムのモニターには、ボーカルとコーラス、そしてキックとスネアとギターを少し。
こんな感じです。決してモニターは爆音ではありません。オモシロイのはドラムモニターにベース音は返していないところですね。そして、爆音バンドにありがちな、無駄に、そして無理にモニターを送って無いから音がステージ内で回りにくく中音がスッキリしてて、フロントからの音もその影響がなくて「ボヮ~ン」って像がぼやけないんですよね。

確認したいポイントを押えながらサウンドチェックが進みます。オペ側ではオープニングのキックにかけるディレイ&リバーブ。そして3曲目にボーカルが繰り返して聴こえる効果に使うディレイの設定がミソです。

午後1時、リハ終了。ミキサーのセッティングはすべて「ゼロ」に戻して今日の3バンドをオペする「まいまい」にタッチ交替です。


午後9時。いよいよ本番です。
セッティングが終わり、もうすぐSEが流れるという空白の時間、曲も全く知らない初めて見る若い奴等も多いはずなのに、ホール内にすごい空気が流れています。期待の空気です。緊張感も伴った。
もちろん俺自身の中にも同じものがありました。たぶんジャックライオン中にそんな空気が生まれてたんでしょうね。出演バンドにもスタッフにも。そしてそれがお客さんにも伝わり・・・。
暗転、そしてSEが流れた瞬間にどよめきが起きました。
目つぶしの照明の中、メンバーが一人ずつ出てきます。歓声か沸きあがります。
俺の最初の作業は、牧ちゃんが立ったままキックの一発目を踏んだ瞬間にSEのカットアウト。と同時にキックには3,4度の繰り返しに設定されたディレイと3秒以上の深いリバーブがかけられています。何発かキックが踏まれて、牧ちゃんが座った瞬間ディレイとリバーブはカットです。さぁライブのスタートです。

始まりました!爆音です!!HOOLIGANSです!!!
あの場にいることの気持ちよさ、面白さ、大切さ、貴重さは・・・あの場にいた人にしかわからないし、俺の好きなバンドマンにはあの場にいてほしかったなぁ。


さぁ「俺にとってのHOOLIGANSライブ」を続けます。

バンドのほうもきっちり気合の入ったリハだったので本番になってテンションが上がってバランスや音質が変わりすぎることもなくバッチリです!
「ゾクゾクすんでぇ!」俺は興奮と緊張でミキサーを触る指も若干震えています。
このライブの為だけに増設したJBLのスピーカの立ててる位置がツィーターのみお客さんの頭より高い位置になるくらいの高さだったのでスピーカーの前に人がいっぱいになると「ドンシャリ」になるかもしれないと思っていたのですが、どうやらスピーカの前は「うるさい」からなのか適度に空いています。OK!OK!
そして、いっぱいのお客さんがステージ前に詰め寄ってくれているので、ギターアンプからの直接音がお客さんが「壁」になって適度に押えられています。ミキサー側ではリハの時点でトレブルをマイナスしていたのですが本番でフラットに戻してちょうどになりました。リハの時の計算どおり!ギターアンプの前のお客さんは、爆死寸前でしょう。(笑)

とか何とか言ってたら、2曲ほどやった時点で、俺の耳も冷静さはどこかへ消えてしまいました。完璧、耳飛びました!(笑)

3曲目は例のボーカルのディレイの仕込がいきなり曲頭にある曲なのに、マックスのMCで曲紹介をミスって違う曲名言ったもんだから、俺は超焦るわで冷や汗かきましたが、なんとかギリギリセーフ!これは、マジ危なかったでえ。
しかしまぁバンドっちゅうのはすごいもんだ。一瞬「?」ってなりながらもきっちり合わせて曲紹介したのとは違うメニュー通りの曲を何事もなかったように全員一致で入れるんだから。

盛り上がりまくるお客さん。初めて観る若い奴も以前からのファンも入り混じっての異常なほどの盛りあがり。それに「これでもか!」とあびせかけるHOOLIGANS。
本編8曲。アンコール2曲。
「名前だけでも覚えて帰って」なんて言う必要など微塵もなく、あのフロアにいたお客さん全員にHOOLIGANSの名前も音も絵も、すべて完璧に深く刻まれる事になった約1時間の壮絶なライブでした。
ライブ後のフロアには「抜け殻」のようになった放心状態の若い奴等。「マジで楽しかった。」・・・顔にはそう書いてありますが、言葉はなく明らかに「抜け殻」になっています。(笑)

「爆音」とばかり書いているからそれにばかり気が行くかもしれませんが、「爆音だからカッコいい」んじゃないから勘違いしないで欲しいですね。「爆音を出す力があるバンド」だからカッコいいんよ。すごいんよ。
そして、なにより人として素晴らしい男達や。

びっくりギターズ11周年!HOOLIGANSが復活!
彼等にここまで関わってこれて、びっくりギターズが11年を迎え、そしてジャックライオンが生まれ、このHOOLIGANSの復活にまた関われて、結果、この空気が生まれる。
本気な奴が集まって、本気で顔つき合わせれば、こんなにみんなが心震わせる時間が生まれるんだよ。ジャックライオン・オリジナルメンバーでね。これが音楽やろ?みんなが探してる音楽ちゃぁうんか?
あれっ?君はなぜ、ここにいなかったの?11年間のびっくりギターズに関わってきた君がさぁ・・・。
みんなで「これ」を作っていこうや!これっ!!わかるか?
ジャックライオンから発信や!一番リアルな「メディア」なんや!この空気が「波」を起こすんやで!


★2006/12/3(Sun) at JACK LION

ジャックライオン発!世界行きギタリスト!
ISAOがSPARK7でやってくる!

SPARK7
ISAO(Gt)長谷川浩二(Dr)永井敏己(Ba)



以下、ISAO 2006.10.30の日記を本人の承諾を得てここに紹介します。



2007.9.17(Sun) at JACK LION
リッチー坂本'sドビンボウ California Jam 2006
終了いたしました。


対バンのレッド・シェッペリソさん、お疲れさまでした!

そして、なんとなんと、あの台風が来るかもしれない状況の中で、わざわざ郊外のライブハウスへ足を運んでいただいた109名のお客様、ありがとうございました!!

年に一度の「されどコピーバンド」
ただでさえも自分の箱でライブすることの緊張があるのに(あるんですよ、これ。かなりね)、それに加え自分でも「超こだわり」のあるパープルのコピーとなれば、常連のバンド諸君なら「魔物」の恐ろしさは軽く想像がつくでしょう。
やっぱり出ました!巨大魔物!!
いろいろありましたよ。くじけそうな出来事。(笑)
人に指摘される失敗は大概自分では、大ミスじゃなかったりするんですよね。それ以外が重要でね、俺の中で・・・やってる時リアルタイムで「うわっ!俺今アカン!」とか「やっちまった!」とかね。

でもね、6曲77分間!の夢見心地は忘れることもできない興奮と喜びに溢れていました。俺、やっぱり好きです、このバンド。

客席からムンムン伝わってくる期待感。そしてスタジオでのリハのときからいつもあるバンド内での期待と緊張。それが本番でぐるぐる回り出すんです。
「あほ~~~~~っ!」って声援(?)何回聞こえたでしょう。(笑)
素敵な素敵な「大人の文化祭」ですよ、これ!


さて、Carifornia Jamの最大の見せ場。そう、あの荒れ狂うリッチーブラックモアをどう再現するのか?それがこのライブの最大の課題です。
その、再現現場のショットをここにアップしておきます。

「本物」ではリッチーがギターを投げ、叩き折るシーン。
そしてエスカレートしたリッチーは遂に撮影用カメラの正面からギターを突き刺します。


それがこのシーン。まずギターで「ケツ」をシバキまくります。


そして、遂に突き刺すシーン。
なんとそのままケツですわ。
もしかしたら、吉本興業グループのレコード会社に移籍したリッチーさんは、マジでこの方ではないのだろうか?




そして、やがてマーシャルアンプから出火し消火器の煙でシルエットが映し出されるシーン。


今回は、アンコールに「SMOKE ON THE WATER」を持ってきました。
エンディングで「♪Smoke Smoke・・・・(かな?)」言うてるシーンがあるんですがドビンボウのエンディングは、よ~く聞くと「すもももももももものうち」って言うてました。今回はボーカル「浜村淳」でしたからね。


そうして、伝説のCarifornia Jamはまたみんなの胸の中へ帰っていったのでした・・・。

see you“来年の秋”


2006.7.22(Sat)
◆Welcome/ジャマーバンド/Strawberry Life

ステージから客席に向って若いバンドマンが叫んでるぞ~!

「今、感じてるものを素直に出してくれ!」
「自分の中にある恥ずかしいって思う壁を乗り越えてくれ!」
「音を楽しむからこそ音楽や!」
「今ここにおる奴!ひとつになろうや!」

わかるなぁ・・・そう言いたくなる気持ち。

うん、だからこそ「こんな音と空気」を何度も何度も吸うべきやって思うんよなぁ。

そう、22日のジャマーバンド、そしてWelcomeのライブ。
なぜこの人たちのライブは、「まるでいとも簡単にやってのけてしまってるかのように、これほど人の心を開いてしまう」のか?
何も言わなくても、お客さんの心はどんどん開いて行く。
「何も言わなくても」ね。

「ジャンルなんて関係ない!」ってMCで言ってるバンドほど、自分達のジャンルを理解させたがってて、実は一番ジャンルの壁を越せずにいたりするよね。

本当にジャンルなんて関係ないって言えるバンドの音。そんな音がここにあるんです。バンドマンには知ってもらいたいこの音。

別にね、このおやじ達のような音楽をしろとか言うんじゃないんですよ。そういう見方でこのライブを観て欲しいんじゃなくて、「壁が崩れていく」「心が解き開いていく」そんな瞬間をバンドマンとして目の当たりにしてみてほしいんです。

音楽やるための最高の見本がここにあると思うんですよ。
いろんなところで何千円も払って観る「大好きなプロのライブ」にも、もちろんそんな見本がいっぱいつまってる事もあるんですが、そこには「名前」や「ヒット曲」などなど、予備知識やイメージ、心の準備、期待心がいっぱいあったりするでしょ?
それは「そのまま」自分達のライブに置き換えてイメージできないところがあるやん?
でも、ジャマーバンドやWelcomeのライブはそういうの無しの、まっサラの状態からその場の空気を変えていくのを目の当たりにすることになる。
これがとてつもなくオモロイし、そんなことをやってのけちゃうバンドなんですよ。


Welcomeの衛さん(b,vo・写真)は去年アメリカのイベンターに呼ばれて「だててんりゅう」ってバンドでアメリカツアーをしたんだけど、その音はアメリカのオーディエンスまでも完璧に納得させちゃったり・・・。
何がその「力の差」を生むのか?経験から生まれた、かつ、経験だけじゃない「何か」。
その「何か」は俺の中でここに言葉に出来るほどまとまってはないんだけど、たしかに22日のジャックのステージには「それ」があったんです。

「上手い」って何なんでしょう?

でも、そこには「壁を崩していく」「心を解き開いていく」力が存在するのは確かなことなのです。
そんな力・・・欲しくないですか?語る必要の無い「グルーヴ」。

ライブ中、俺はついに言っちゃったよ。何年ぶりかに。
「もうやめてくれ~!やめろ~っ!」ってね。(笑)
すいません・・・ヤボな声援。
俺、この日は完全にノセられてしましました。

一緒に出演したStrawbery Lifeも変な緊張しながらがんばってたよ。俺から見てても、うらやましいくらいいい一日だったなぁって思うなぁ。


「最近のお子達」は、「ミーティング」するのが上手やねぇ。近年の学校教育の成果でしょうね。本人達にそんな自覚は皆無だと思うけど。

バンドを「学校のクラス」のように捉え、「曲作り担当」「宣伝担当」「ブッキング担当」などなど、しっかり役目役割を決める。

しっかりしてるよ。えらいもんだ!

ところがどっこい、「最近のお子達」は楽器持たないほうの会話が得意のご様子で、俺のイメージでは楽器持ってる時間より「ミーティング」と称される会話の時間の方が多いような気までするわけなのです。

で、そんなミーティングなかで、「あいつに俺は見下されてる」とか「俺の意見が通らない」とか不平不満が噴出すようです。
「学校ではみんなの意見を出し合って平等に決めていたのに・・・」みたいなもんでしょうか。

ここでいつも「おいてけぼり」になってることがあります。
それは「キミはバンドの音を構成するのに必要な奴なのか?」ということです。

スキル、キャラ、アイデアetc・・・いろんな要素があるとは思いますが、バンドはバンド内でも外でもプレーヤーとしての競争社会です。
「落ちこぼれ」の存在も当然です。
決して「みんな一緒」ではありません。大げさに言うと「バンドをやる権利」は平等に存在するでしょうが、そこから先は平等ではありません。それはバンドに限った話ではないのですがね。

誰だって「落ちこぼれ」にならないように「がんばる必要」があるのです。それはみんなが「そう」なのです。俺もそう。でも、好きやからこそ「がんばろう」と思わなくてもがんばっちゃうわけです。

「楽器持たない会話」も大いに結構なのですが「楽器で会話」しようとすることは、バンドであるからこそもっと大切なことじゃないのかねぇ。

どうやらみんな「有名になりたい」だけなのかもしれませんね。きっかけとしてはそれでいいのですが、手段として「バンド」を選んだ以上、乗り越えなければいけない事はありますし、やっている以上すぐにそれに当然ぶち当たるはずなんですがねぇ。

この間、ラジオで若手漫才師が言うてました。
「将来の夢」の話で・・・
「ゴールデンタイムのTVの司会すること」やって・・・。
そんで、ついでのようにこうも言うてました。「一流の漫才師を目指すのは当たり前としてね。」って。

わからんでもないけど、その「ついで感」に、なんかガッカリしたわ。「じゃぁやってみろや!」ってね。


2006.7.7(Fri) at JACK LION

◆AMIGO'S

七夕のアミーゴス・ライブ。
まず、来てくれたみんなに「よくチョイスしてくれた!ありがとう!」って言わせてもらいます。

しかしまぁ・・・またすごい人達に出会ってしまいました。
俺の30cmのものさしが10cm位にしか思えなくなりました。

はい!これを読みながら何が何だかわからなくなってる「観た人」もいるはず!(笑)

あなたにとって「必要」とか「必要で無い」とかは、荒っぽいですがどうでもいい話なのです。
あそこまでいったら「需要」だの「供給」だの言うてる場合じゃないからね。
つまり、バランスなんか気にしてる場合じゃないのです。
あれほどに「生きてる人」!その圧倒的な存在に理由なんかつける必要ないでしょ。(ますますわからんよな?)


アミーゴス=アミーゴ!!!。大山さん、八木さん、山田さん、アミーゴ!!!
俺等がバンドを始めてから「教育」されてきた「リズム」や「楽器」という概念の浅はかさを思い知ったような気がします。
なぜ、あの東原力哉という人がジャックライオンへアミーゴスを連れてきたのか!
その答えを目の当たりにしたって事です。
ステージに立つ3人が3人とも「この人じゃないと無理!」っていう人たち=アミーゴス。代わりなどありえません。
Gtの田中 晴之さんが病気で今回のステージにはいない。でも、この人らすごい!メンバー減ったら減った分だけ、一人の力が「バリュー・アップ」するんです。
そう、結局、この人たち・・・一人でも十分ステージ出来るんじゃないかと・・・。

また来てもらいます!アミーゴス!!!


2006.7.2 at JACK LION

◆Misko Plavi (ミシュコ・プラヴィ)

◆ISAOwithBJDAN(笹井`BJ`克彦&吉川 弾)

◆Meteo



いや~、ライブハウスしてなかったらこういう出会いはないよな。
セルビア(旧ユーゴスラビア)から来たミシュコ・プラヴィさん。
やっぱ、プロフィールじゃ何にもわからんもんじゃわ。
旧ユーゴスラビアで何があってこういう音楽家が生まれ育ったのか?
今日の初めて見たミシュコ氏のライブは新鮮かつ斬新であり、前衛的で衝撃的でありながらやさしくて・・・。
ひと癖、ふた癖ありそうな独創的な弾き方。蛇腹(アコーディオンの伸縮する部分)の
使い方がアグレッシヴで、奏法も攻撃的。
アコーディオンに立てているマイクは一旦足元のサンプラーを通って
ジャックライオンのPAミキサーに行っている。
アコーディオンのボディーを手で叩きリズムを出す。すぐさまそのリズムはサンプラーに取りこまれ、
リズムがループして流れ出す。
そこにアコーディオン特有の左手、手元にあるボタンのような鍵盤でコード、
もしくはベース音を出し、右手の鍵盤のメロディーが乗っかる。
それだけかと思えば今度はそのアコーディオンの音までサンプルし、
リズムのループと相まってより強烈なバッキングが流れ出し、その上に今度はディレイをかけた
右手鍵盤のソロが始まる。
要所要所でループを止め、ブレークを作る。そこに早弾きのオブリ!トリルが凄い!
でも決して「技見せ」だけのステージってわけじゃないのです。
50分ほどのライブだったけど、演奏の中にほんとにいろんな色がありました。
旅をした気分。振り回された?(笑)
最近疲れ気味(笑)の照明のユーキが興奮してたのがよかったなぁ。みなさん!
今のコイツを興奮させられればライブは「OK」だっせ!(笑)

それにしても、いい出会いでした。



◆Meteo◆Misko Plavi(ミシュコ・プラヴィ)◆ISAO with BJDAN。
全てのライブが終わってからミシュコとベースのBJ、そしてISAOとのトークが熱かった。
ミシュコ氏はISAO with BJDANのライブを凄く興味深げに見ていたのが印象的でしたね。
ミシュコ氏自身、元々ギタリストであり、今はそれ以外にいろんな楽器をプレーする
マルチプレーヤーであり、作曲家、プロデューサー、アレンジャーでもあり、
フランス映画の音楽制作まで手がけるミュージシャンだからこそ、
若い彼らの超絶プレーは印象的だったようです。(ちなみにミシュコは45歳!若く見える!)
楽屋でさっそくBJのベースを「弾かせて!」と手に取りブンブンいわしてました。

また、お会いしたいなぁ。今度は来年かな?


「もっとお客さん呼んで欲しいなぁ」
「ライブ観に来てね、お客さんが少ないままライブが始まった時ほど、居心地悪く思う事はないんです。辛いって思うくらい。逃げたくなります。」

これ、ライブハウスのお客さんからの言葉です。

バンドマンがよく言うよね。
「友達呼んでも、しょうがないじゃないですかぁ。」ってね。
でもね、そこにいるお客さんは、少ないお客さんに向ってステージに立つバンドマンより何倍も気まずい思いをしてるんよ。
それがわからんかなぁ?

こうも言われるよ。
「たとえ自分がいいって思って、自分の友達を『○○のライブ観に行こう』って誘っても、あんな気まずい雰囲気だったら、来てくれた友達も次は『もういいよ』って来たがらないですよ。人がいっぱいいてて楽しい雰囲気で盛り上がれれば『また行きたいなぁ』って思ってくれるのに・・・。」ってね。

「動員が増えない」ってバンドマンは言うよね。
もちろん、それなりにいいライブができないとダメなんだけど、それ以前に「居心地のいいライブ」を作ろうと「そこ」に努力してないことが、まず見当違いだよね。
せっかく来てくれてるお客さんの心をリラックスさせてあげられる雰囲気が無いと、いくら勢いつけてライブしたって、「閉じさせてしまった心」には届かないよ。

自らバンドをしてる人がお客さんならその空気にも耐えられると思うけど、普通の人は無理だよ。ライブハウス来るだけで緊張するんだから。

わかる?

「お客さんを集める」っていう努力は、もしかしてバンドやり続ける中で一番大変な努力なのじゃないでしょうか?
「好きで」ギターが上手くなる努力をするように、「好きで」スタジオ入ってバンドの練習一生懸命やるように、「好きで」お客さんを集める努力ができないとダメなんじゃないのかなぁ?

だって居心地悪いんだから。せめて・・・。
そう、苦しんでるのはバンドの前にお客さんなんよ、今。



2006.6.17 at JACK LION

♀はやっぱり元気炸裂night!

NAOH(sax) MITCH(tp&vo) 辻佳孝(key) 清水興(b) 永田充康(ds)
さぼみゅ~る
ピンキーショコライオン



NAOH(sax) MITCH(tp&vo) 辻佳孝(key) 清水興(b) 永田充康(ds)/
さぼみゅ~る/ピンキーショコライオンの3バンドでお祭り騒ぎ!


どうやら一番騒いでたのはいつも通り「俺」のようですが・・・。
19歳の「いまどき」のバンドと大ベテラン清水興さんが「対バン」なんて!?!そんな企画です。
案の定、NAOHちゃんを観に来られたお客さんはピンショコの演奏が始まった途端
固まってはりました。(笑)ピンショコ、よかったよ。うんうん!
さぼみゅ~るのディスコヒットメドレーが時代&世代を見事につないでくれました。
やっぱり、音楽、名曲の力は凄いね。さぼみゅ~る、楽しい!
そしてNAOH&MITCHのステージが始まる。
はい!飲みまくりました。からだみんなで揺らしました。
MITCHの創るあの「ゆる~い空気感」が幸せやわ。
こんな対バンで、「出来上がってしまってる壁」を崩したくてね。
多少乱暴なやりかたですが、バンドはみんな同じ思いでステージに上がってます。

NAOHちゃんとこの鍵盤、辻くんは今日ジャック初登場やったんだけど、
お客のテンションも手伝ってライブでは炸裂したねぇ。リハ大違いやん!ってくらい。(笑)



で、写真はメンバー全員でのこれまたゆる~い打ち上げ。
その辻くんのもうひとつのステージがまた空気を演出してくれました。
「マジック・ショー」
食い入るようにして観るその指先のエンタティナーぶりに彼が
鍵盤弾きだということをすっかり忘れてしまいました。

おいでいただいた皆さん、ありがとうございました。
そしてステージに上がってくれた3バンドの皆さん、いい夜をありがとうございました。

心から楽しいって思える一日でした。NAOHちゃん、ありがとな!


★2006/6/6(Thu) at JACK LION

club PANGAEA

安達 久美(G)則竹 裕之(Ds)清水 興(B)河野 啓三(Key)


ギタリストの安達久美!
初めてみたのは2年程前。
ストラトを抱えた一人の女性ギタリストがステージに現れた。
「おー女の子やんか。」そう思った。
が!
それだけで終わらなかったのだ!
「おい!ちょっと待て!」
「なんじゃこのギター!!!」
「男前やんか!!!」
「かっこええ!!!」
完全にやられました。
女性だからでしょうか?
答えはNO!
ギタリストとして完璧に惚れこんでしまいました。
渋すぎます!安達久美!!!


そして、その彼女のバンド・・・それが
club PANGAEA


2006.5.8(Mon) at JACK LION

◆金子マリ Presents 5th element wil

歌を歌って頑張ってる女性が・・・

『私のやってたことなんて、ごまかしに過ぎないよ。もっと歌いたい。もっともっと歌えるようになりたい。帰り道に車で涙が出てきたんです。』


女優として頑張ってる女性が・・・

『仕事が少なくなってて・・・年齢もだんだんと・・・もうやめようかな?って思ってたけど。やっぱり頑張るよ!もう一度目標立てて!!』


彼についてきただけの女性が、突然帰りの車の中で・・・

『私なんて、ぜんぜんちっちゃいよね。あんなに凄い女の人に出逢ったら、私もっともっと頑張らないとって思った。』


聞こうと思って尋ねたんじゃないよ。
電話があったり、口伝えで今日耳に届いてきた「言葉」です。
昨日の5th element wilのライブに「たまたま」出くわした女性の言葉。


「金子マリ現象」とでも言ったらいいのでしょうか。
ライブの力。
いろんな人の胸の中で「ググッ」っと何かが揺れ動いたのです。

これ以上、あのライブを言葉にする事は不可能です。
5th element will・・・心、震えます。


打ち上げ後の帰りの朝の空も何か語りかけてました。


2006.5.8 at JACK LION

金子マリPresents 5th element will

さて、明日月曜日は金子マリPresents 5th element will
金子マリ( vo),北 京一(Vo),岩田浩史 (g).
大西 真(b),石井為人 (key),松本照夫(ds)


普段「魂」だの「ロック」だの口にしてしまう人。
「誰でもかかってきなさい!」
このバンドには絶対勝てんよ。


オープニングアクト:JAN


2006.4.21 at JACK LION

assure

大高清美(Org)&菅沼孝三(Dr)



何が面白いって、今度の金曜日のassure(アシュレ)=大高清美&菅沼孝三ユニットが
たった「2人っきり」で演奏するってみんな思ってなかったこと。
「代表的な2人の名前があがってるんであって、ライブは4人くらいでやるんだと思ってた。」
そんな話が聞こえてきた。

違うよ。2人だけ。2人しか名前書いてないやん!
でもなぁ、たぶん4人以上の仕事しはると思うよ。(笑)

このお二人・・・「ド」が付く超人ですわ。
孝三さんのセットには他にディジュリドゥとフルートが含まれていて、
しかもドラムはミニドラムと来た!なにを企んでいるのかねぇ?
なにせドラム叩きながらうどん食える人やからねぇ。(笑)
清美嬢はもう何度もジャックでライブしてますが、
実は「ザ・手数王-ハイパーテクニック編・菅沼孝三」・「ザ・手数王-パターン&グルーブ編・菅沼孝三」の
ビデオで孝三氏と一緒にプレーしてるのですよ。
またこんなところにも清美嬢の名前はある。
シンコーミュージックから出ているBEN FOLDS FIVEのバンドスコアの採譜、
そしてぶったまげるのは、あのELP(EMERSON,LAKE&PALMER)のBESTの採譜もしてるんです。
それもエマーソンと直接会って採譜した原稿を本人にチェックしてもらったというから驚きです。
清美嬢のオルガンは本邦初公開の「赤く塗られたRoland VK」。
別に赤く塗ったからといってそれが「凄さ」を表すわけではない。
しかしながら、清美嬢の超人ぶりも度を越えまくっている。
いつだったか、PRISMの木村万作氏、和田アキラ氏を清美嬢のトリオ演奏を見た事があるが、
清美嬢はあのPRISMのベースとキーボードの2人の役割をたった一人で見事にやってのけたのだ。
それがどのくらい凄いことなのかをここでどんなに語ったところで通じるわけがないのでやめときますが、
それを体感できるライブが今度の金曜日にジャックライオンであるからそこで体験してくださいということなのです。
ハイ!ライブのお誘いです。
きっとサーカスの空中ブランコをTVで観るのと、実際に自分であのブランコにぶら下がるくらいの違いは
実感できるはずですし、実際やってることはデビッド・カッパーフィールド級のイリュージョンだと言っても
過言ではないはずです。

何が起こるのか俺自身も全くわかりませんし、知りません。
ただ、期待は膨らむばかりです。しかも無責任に。(笑)
この無責任な期待でプレッシャーをかけたいとまで思っています。
そう!期待してるのは「とんでもないこと」です。
ライブ中に俺は「なにしと~んねん!」と叫んでしまいたいのです。
その「とんでもない」素晴らしい演奏とハーモニーに!

そしてこの日はなんと対バン!
迎え撃つはゴキゲンなPOP感覚のBen thinks little of sneakersと
北河内一アホなギターデュオ北河内BOYZ【観音&古川卓(韻シストサポートメンバー)】。
この2つにも期待して欲しいなぁ。ヒゲおやじオススメの2組です。

んで、チケットはなんと2000円じゃ!安いぞ!どうする?!
いや、どうするか困ってんのは、実は俺の方じゃ!どうするヒゲおやじ!ジャックライオンは大丈夫か?




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