日々の出来事や感想を「たわごと」として言いっ放しで掲載。
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音楽で何かを伝えようとする人(バンド)は、誰だってひとつくらい「心を開く鍵」を持ってるんだろう。 それが「ピタっ」っと合うと聴く人の心の中に音楽が「ド~~っ」っと入り込んでくる。そんな感じ。 聴く人もいろんな鍵穴持ってる人がいて、その数もひとつだけの人もいれば一人でいろんな扉や鍵穴もってる人もいる。 いろんな形や大きさの鍵や鍵穴があるんだろうな。 いいバンドって「こいつらいろんな鍵持ち過ぎや!」っていうくらい、いっぱい鍵持っててな。おかげでこっちはようさんあった心の扉全部開けられて完全にフルオープン状態よ。 音楽ってやぁ、「良いor悪いじゃなく好きor嫌い」って言うけど、「持ってる鍵の数の違い」かな?なんて思うよ。 若いバンドマンは、こういうバンドが持ってる数々の種類の鍵を見にくれば「面白くなる鍵」が見つけられるはずやわ。 結構みんな、バンドのカッコ良さは知ってやってるけど バンドの面白さは知れずにやってる・・・。「知らず」じゃなくて「知れず」にね。 2007.6.8 ◆M-BAND at Osaka Muse 金子マリPresents 5th element willで強烈なギターを魅せつけてくれているギターの岩田浩史氏のデビューバンドである「M-BAND」の25年前のオリジナルメンバーでの一夜限りのライブへ。 80年代初頭の香りが今に蘇っていました。 凄いもんです。ライブが始まるや否や当時のファンであろう熟女たちは大はじゃぎ!MUSE HALLにしては珍しくパイプ椅子がいっぱい並べられた会場の椅子を盛り上がりに従い勝手に片付けて「踊り場」をつくるありさま。さすがです!これです!最近の若人に見せてやりたいです。歳食ったからあつかましくなったんじゃありませんよ。昔からこうです。 「椅子があると盛り上がらない」とライブが始まる前に文句をつけるバンドマン。 「立っていないとシラケている」と決め付けるバンドマン。 「一度座ると立てない」お客さん。 そんなのはここには全く通用しませんね。呆れるほど大はしゃぎ!40代50代の熱くなった腕がごく自然に何のためらいも無く高く上げられています。 俺は当時の「M-BAND」は名前しか知らないんですが、「25年前ぶりのオリジナルメンバーでの一夜限りのライブ」とはいえ、この熱狂振ぶりには当時ここにいる皆さんの心の中に相当深く刻まれたのであろう「何か」の凄さを感じざるを得ませんでした。 観ながらひとつ思いました。 当時ってステージに立つ人とお客さんには、「夢との距離」みたいな素敵にも思えるいい意味の壁がみんなあったんやなぁ・・・って。それが今日見えたんです。存在しました。それをバンドが上手く作り出してコントロールしてるんよね。それをちょっと縮めてみたり・・・離してみたり。当時は今よりも「選ばれた人」しかいなかったからそれが出来ていたのかもしれませんね。そんなことを思ってしまいました。 岩田さんに「きゃ~っ!」って声が飛んでます。女性がからだ揺さぶりながら出す「きゃ~っ!」がね。(笑)その距離を越えるために「届け~っ!」って思いいっぱいの。ジャックでプレーする岩田さんからは想像もつかなかった光景です。 ハッキリ言って「おいおい」って感じでもありますがそれはそれは楽しそうで(笑)・・・エエなぁって。ね。 しかしまぁ岩田さん。今日のプレーはやっぱり「あっぱれ!(失礼)」でした。当時の楽曲を80年代っぽさ満点でバックに徹してるときも、今の岩田さんの頭角を現したときも。 ルーツから今までを一気に感じたような気がしました。 ホールを出て前の道路を帰っていくお客さんから大きな声でこんな声が聞こえてきましたよ。 「あのギターすごかったわ!」ってね。 うんうん。わかってるねぇ、アナタ!俺もアナタに声かけたいくらいそう思ってますよ! ぜひまた聴きに来てほしいものです。岩田さんのギター。 最近バンドやってて「病」になりかかってる奴いっぱいおるけど、音楽からバンドから元気や勇気や喜びを感じてバンドやりだしたくせに何やってんの?! オモロないのにバンド活動にスガルな! ちょっと距離置いて見てみ!一回本気で悩め! ホンデそんなことでいちいち悩むな! やっぱバンドは、音楽はオモロイもんやで! 病みかけた気持ちなんかぶっ飛ばしてくれる音があるはずや。それも意外なところにな。少なくとも俺はそうやったわ。 だから今も楽しめてる。いや今のほうがもっと楽しめるようになってきてる。それが俺なりの答えやわ。 2007.5.20(Sun) at JACK LION ◆韻シスト 俺は「ヒップ」好きだし「ホップ」も大好きだ。 で、「ヒップ・ホップ」ってなんだ? そんなこたぁ、俺は知らん。 でもね、俺揺れたよ。からだも心も。 CDに収まりきらない音。今月はそんなバンドの連続やなぁ。 元Brown Sugarの卓が韻シストに加入し「凱旋ライブ」と称してジャックライオンに帰ってきた。 とは言え、俺みたいな奴がやってるような箱には、「ヒップ」と「ホップ」はあっても「ヒップ・ホップ」は日常的に存在しないわけだし、そんなバンドもほとんどない。したがって、たとえ「有名」な韻シストでも、ここでライブするのは「場違い」なくらいの挑戦に近いものになるわけだ。そこが面白い! んで、結果は・・・エライことでした。予告どおりの激揺れ! 素晴らしい人間が真剣勝負で出してくる音には「壁」を越える、「壁」を打ち砕く大波のパワーがあるんよ。俺たち人間が気持ちよ~くなっちまう「揺れ」がね。 そして、何より言葉が素直で熱いから染みる。心が揺れる。 韻シストがしっかりジャックライオンに新しい色を塗りこんで行ったよ。そして初めてそれに触れた連中が「その色」持って帰って今頃その色を使って周りを塗ってるよ、きっと。交じり合って新しい色も生まれてくるかも知れんしな。 そうやって、少しずつ、でもしっかりと色がついていくんよね。 韻シスト、ホント素晴らしいバンドで、素晴らしい奴の集まり。 「韻シスト色」重ね塗りを頼んだよ。 卓、ありがとう!2度目のアンコールの曲でのソロのシーン・・・グ~っと来た。 韻シストメンバーのみんなありがとう! 一刀両断、Orange Presidentありがとう! そしてそして、足を運んでくれたみんなありがとう! JACK LIONにとって本当にうれしい一日になりました。 観れなかったキミ!次は逃すなよ!! ステージに「ターンテーブル」があるんじゃないよ。ステージにターンテーブルは一台もないけど、「ステージがターンテーブル」になってるのが韻シストなんよ。 イリュージョンだよ、ありゃ! 2007.5.12 A MAR☆BIN(Vo&Sax) 大西真(B) 湊 雅史(Dr) 橋本 ジュン(G) そんなもん、文章に出来るかいなっ! ビデオにも収まりきらんのにっ! 「A(あ)」ライブ。 なんなん?!あの湊氏のドラムは!!!ホンマかなんで!!!!! 奴が言うてたな、「けがする、けがする!」って。(笑)危険な香り出まくってたわ。ホンマやわ。俺なんか大けがや!重症!刺されたね。 あり得へんのよ、でも、あり得ちゃうんよ。だって昨日あそこに確かに「あった」もんな。 ビートを叩いていた印象が全く残ってない!大好きなドラムでずっと好きな歌を俺たちがびっくりするような調子で歌いまくってたような・・・そんな印象よ。 そんな中でベースの大西氏、むっちゃオモロそうに弾きまくってるし。ブリブリ!!これがAのやばさを増幅も支えもしてる極めたテクニック臭に満ちてて。 ジュン氏の頭ん中が気になるわぁ~「A」の発起人や!そしてあのギター!! そして舞い降りるネタで「今日のバンドを左右するアドリブ」をかましまくるVo&Saxのマービン氏!! 「A」のライブに「同じライブ」は存在しないだろうね。いやそれは誰もだろうけど、そんなレベルじゃなくて。 俺、たいして飲んでもないのにもう「空をも飛べそう」やったわ。 JANのリョウスケが上手いこと言うてたなぁ。「ありゃ大喜利ですよ」って。(笑) ただただ浴びてるだけで気持ちええんよ。ホンマに。身を任せて揺れながら・・・大笑いしながら。 あ~余韻引きずるわぁ。 終わったあとの何もないステージ見たら、昨日のライブがまるで夢だったような気分になる。不思議なバンドよ「A」 浴びに来い! オープニングアクトのくりキントン。 よかったよ~。 無邪気に、そして無心で楽しんでる彼女らに今はまったくもって自覚はないと思うけど昨日のこと忘れんといて欲しいね。きっとこの先、キミらがバンド続けてたら昨日のあの時間を振り返る日が来るから。 継続は力なり。 とは言いますが、続けてきたことからくる「経験」や「自信」がプライドとなって曲げることの出来ない自分をつくってしまい、自分の成長を妨げることがあるようにも思います。 信じてやり続けたこと。決して「間違っている」ということはないでしょう。 ただ、曲げない自分がいるから壁にぶつかるということもあると思うんです。 壁に突進!ぶち当たっていくこともこれまた進むべき道なのかもしれませんが、そうしてるうちに壁に囲まれて進むべき道を見失うこともあると思うのです。もし上も下も囲まれてしまえば真っ暗でなにも見えなくなってしまいます。 信じてやってきた道。でもそこに自分の思う結果が得られず迷ってしまう時、自分がその道を歩き始めた最初の時のように、素直に周りを見渡しながら柔軟な選択をし直すべきでもあるんじゃないかなって、そんなふうに思います。 あきらめる前に出来ること。それは初心に帰って見直すこと。 それがほんとうに継続するためには必要なんじゃないかって・・・すごい勇気と決断が要りますが。 そう俺自身に問いかけてます。 2007.4.28(Sat) at JACK LION ◆TRA ついに新しいTRAがやってまいりました!!! さて皆さんにはどのように映ったでしょうか? 4年前に突然現れて強烈なインパクトを残して去っていった前TRA。 それだけにまた一から出直す、つまり「雑巾がけ」からスタートする新しいTRAをこの目で確かめる一日。 まずは、このCD見てくださいよ!これぞ、アマチュア・スピリッツのお手本! 手書き手書き!一からのスタートの証!メジャーで名前が通ってたバンドにこれはなかなかできないもんですよ。 んで、ライブのほうはといえば、やっぱりTRAはとらさんがいるからTRAなんだって・・・!!! 前TRAのタケオくんのドラムとシンベを同時に演奏するというようなイリュージョン的インパクトはもちろんここにはありませんから、そこを求めたところであなたの欲望は満たされないでしょう。 でもねぇ、TRAが持つ世間の裏側から表の「ひこ」をつくようなイヤラシイ攻めは、やっぱりとらさん独自の強烈な持ち味で、自由になった(ここがミソ)新しいTRAの楽曲のラインナップは、「それ」を極めてくれそうな匂いがプンプンしてましたねぇ。 俺のアンテナはそっちの方へ向きっぱなし! まだ当然、今までのお客さんのことも考えながらのステージへの帰還になってるでしょうから、そこからの今後の変貌は、俺の中で相当な期待となって膨らんでしまいました。バラード~♪ぜんぜん余裕♪~なんか来てるね、そんな誘い水! 前TRAが置かれてた立場に対して、新しい(というか基本の)TRAは一番我々が求めてたTRAというバンドに求めるところへと、これからもいざなってくれるのではないかと・・・ウヒヒっ! こりゃ真の自由を掴んだときにはエライことになりそうですぞ~っ!NEW TRA!!! とらさん、あんたの頭ん中っていったいどういう構造になってんの?!?!もうすでに、っていうか、いつでも「誰にも真似出来ない域」へ行っちゃってるもん。 で、「とらさん、とらさん・・・僕の苗字使ってネタにしても、さすがに苗字までは知らなくてピンと来ない人がいっぱいだから・・・ネタ合わせしとくべきだったですね。(笑)」 そんなヒソヒソ話で次回への展望を企んで幕を閉じたNEW TRA出発のグ~っと来た一日。 限られた時間の中リハーサルを繰り返し、自腹でレコーディングもし、手書き&自焼きCD-R持参で宿も取らずに大人5人普通乗用車でたった一日の大阪入り!何度目のアマチュア戻りなのか数えないとわかりませんが、これぞ「また雑巾がけからのスタート」は、まさに新しいドラマのスタートになりそうです! つづく・・・ 時代は変わって、「レコーディング」や「音源発売」というものが、それはそれはとても身近になりました。 高校生でもちゃんとしたレコーディングをしてCD販売してますからね。 そこでちょっと思うことがあるんです。 バンドでも個人でも音楽はいつまでやっても発展途上なわけです。 それはみんなが思ってることだと思うんですが・・・ で、いざレコーディングしますよね。 つまり、メロディーやアレンジなんかが「形」として残るわけです。レコーディングした時に生まれたアレンジもあります。 それがね、レコーディングして半年くらいならわかるんですが、何年経ってもその「残してしまった形」に囚われている気がしてならないんです。 20歳くらいの時の「一年」って大きいじゃないですか? やりたいことも多ければ、出来るようになることも多い。 なのに、いつまで経っても作ったCDの販促キャンペーンのように、ず~っと変わらないままのイントロからエンディング。 せいぜい2曲つないで間をちょっといじるくらいか、どっかをちょっといじったくらい。新曲がいっぱい上がってくるわけでもないし・・・。 各人がそれぞれに上手くなったりしてるのに、それに応じての変化が少な過ぎじゃないですか? そりゃ、自分たちの「その時の思い」がいっぱい詰め込んでベストを尽くした形だから大切にしたい気持ちやこだわりはわかるんだけど・・・ もっと大胆に攻めてもいいんじゃないかって思ってしまうんです。 いま気に入ってくれてるファンをがっかりさせそうでこわいですか? オリジナル曲を早くからやりすぎて、コピー不足からくるネタ切れですか? 変わっちゃったらCD売ることができなくて困るんですか? 「チャンス」ってやぁ、来るところにはちゃんと来てるんやわ。 でもなぁ、目に見えんもんやから見逃すんよね。 目の前まで来てるのに、みすみす逃してるシーンに出くわすもんなぁ。 で、今、目の前に見えてる方をチョイスしちまうんよね。 だって、見えないほう選ぶなんて、わけわからんし、怖いもんな。そっち行くの。 だけど、チャンスも結局、自分自身で作りだしてるんやねんけどな。 あとちょっとのところで、違う方見ちゃうんよね。おっしい! そうやって若いヤツのところに来てる「チャンス」は、よう見えるようになったけど、自分のところに来てるチャンスは、俺も逃してるんよ、きっと。 それが先輩からは、よう見えてるんやろうなって・・・。 「あいつ、バカやなぁ」って言われてる。そんな風に思う。 まっ、若いときよりは、少しは見えるようになったとは思うけど。 チャンスがつかめるかどうかは「運」やないんやで。自分自身で作りだしてるもんなんやからな。 つかんだ人が言う言葉なんよ、「運がよかった」っていうのは・・・。 舞台裏でインタビューとかしてる時の「マキシム★とまと」の大石くんは、ふざけてばっかりで、「このインタビューは放送で使いにくいなぁ、困ったなぁ」って思ってたんです・・・。 これは27日のCoolkids 2006 FINAL at BIG CATに取材に入ったテレ朝ストリート・ファイターズの取材クルーの言葉。 そう、このイベント、一年を通して予選を繰り返し、年に一度の決勝を迎えるトーナメント形式の高校生勝ち抜きイベントで今回が5年目。どこかで嗅ぎつけた番組制作会社からの取材の申し入れがあったんです。 その決勝大会が3月27日心斎橋のビッグ・キャットで行われました。 決勝に進んだ6バンドのライブが終わり、いよいよ結果発表です。 発表は「各個人賞」と「グランプリバンド」。 ところが、結果発表でさっきのふざけてばっかりの緊張感なさそうに映ってた大石が「ベストドラマー」の発表を受けた途端、ステージ上で大きく泣き崩れたんですよね。 これには、その姿を現場でカメラ越しに見た取材クルーが驚いたわけです。 「うわっ!」ってね。 そう、ここで初めてこのクルーもほんとの意味でCoolkidsへのみんなの意気込みとその空気に気が付いたわけですよ。 「いままでいろんな高校生イベント取材してきましたけど、こんな感覚は初めてです。」と彼。 そう、ここには一見わからづらい「最近の高校生」の「マジな一生懸命」がいっぱいいっぱい詰まってるんです。 だから、へんに「演出」もしないのに、あの結果発表の時の出演者・オーディエンス隔たり無い笑顔と涙があるんですよね。 それは、もしかしたらこのイベントだけの特有のものなのかも知れませんね。 Coolkidsには何のしがらみも裏事情もありません。ほんとにほんとに純粋なのです。 純粋でなければ、これからのロックシーンを作ってくれるような若者は育たないと思ったんです。それがCoolkidsを始めたきっかけなのです。 ここでは「大人な事情」は邪魔なのです。 結果発表の時、俺達はステージに上がるわけですが、そのステージには喜びの涙と笑顔、そして悔しさに満ちた若い若いバンドマンの顔があふれています。 そして、ステージから見た客席にも同じ涙と笑顔がいっぱいなのです。 ええぞっ!一生懸命な高校生!! 日本をおかしくしてるのは「大人な事情」ではないのかって・・・ふと。 2007.3.11(sun) at JACK LION ◆とくべん 中野督夫(センチメンタルシティロマンス) 湯川とーべん(ex.子供ばんど) 毎回毎回そうなんやけど、素敵なライブがあって、それをここにレポするのは、興味をもってもらうには、いい「きっかけ」だと思いながらも、観てないのになんとなくどんな雰囲気だったのか中途半端に理解されそうなのがどうも納得いかなくて、ついつい「意固地」になっちゃったり・・・。 11日の「とくべん」のライブもまさに出し惜しみしたくなるそんな空気のむちゃくちゃ楽しい、そして素晴らしい一日になりました。 督さんと出会って25年。いろんな場面を目撃してきましたが、今回のとくべんのステージはまた新しい一面を垣間見てしまいました。 凄いと思うんです。不思議でもあり。 督さんに関しては25年前も「センチの督さん」、そして25年経った今も「センチの督さん」。一度も解散していないし、それもファンの期待を裏切ることもなく、ずっと同じサウンドを届けてくれるバンド。なにも変わらない。 そんなバンドがこの日本に存在しているということ自体が「あり得ない話」といってもいいんでしょうが、なにも変わっていないのにこうやって目の前には常に新しいものも展開され続ける。 これって33年前のデビュー時にとんでもなくしっかり出来上がっていたっていう証拠でもあり、またその後も常に時代と共にフラットに音楽を捉えてきたって言うことなんだろうなって感じるんです。 なんか「東大阪の町工場職人」の話みたいじゃないですか?小さな町工場で培われた確かな技術と鋭い感覚のアンテナと努力から生まれる世界最先端技術の話みたいな・・・。 まぁ、ややこしい話はよしとして、この日初ジャックとなった「とくべん」のライブは、マジあり、ギャグあり、テクあり、振り付けあり、アコギあり、エレキあり、バラードあり、ロックありの至れり尽くせりの充実の職人っぷりの督さんとトーベンさん。 トーベンさんのベースの「ロックっぷり」にはびっくりしました。日本中を揺らしたロックバンドのベーシストとしての格の違いを体感させられました。それが弾き語りで出せるトーベンさんって・・・弾き語りで出せるんやで?!わかるか?この意味。 俺はスイッチ入ったね。飲んだ飲んだ! フロアも相当盛り上がってたわ。 総一郎のお父ちゃんが立ってた。誰よりも先に一人立ってた。そしてノッてた。俺はその姿が何よりうれしかったんです。 会場は最初から最後まで笑顔と笑い声でいっぱいやった。 途中、FLASH BACKの赤石が申し出た督さんとの共演コーナー。やったよ。一歩踏み込んだで!バカモノのワカモノ。これでええねん、これで! 俺なぁ・・・やればやるほど思うわ。維持するだけでも大変やけど、みんなが集まってくれてこんな空気が生まれるこの場所は、ホンマ「ええライブハウス」やってね。それをお手伝いできる素晴らしい仕事させてもらえてるなぁって。 打ち上げは、大笑いしながらこの日一緒に出演した新田さん、そしてkimiyoちゃんをはじめみんなで歌うたったり、ギター弾いたり・・・遅くまで。 俺なんか歌いながら涙ぐんじゃったわ。 ただいつも思うんだけど、これを宝物にはしたくないね。こうやって生まれる空気をジャックにいるみんなでつくって行きたいって思うわけですよ。 そうやって出来上がっていくものは、やがて「地の利」みたいに、日本の音楽でもなく、関西の音楽でもなく、大阪の音楽でもなく、茨木の音楽でもなく「ジャックライオンの音楽」になるんかなぁって。 個性ってそうやって生まれるんとちゃうかなぁってね。「グローバル」なんていう時代やからこそ、そんな一面が大切で一番力になるんやないんかなぁ?ってね。 「東大阪の町工場職人」の話みたいにね。だからこそ競争も激しいけどな。(笑)そして、茨木へ、大阪へ、関西へ、日本へ、そして「いざ世界へ!」ってな。それがホンマの「グローバル」なんちゃうかなぁ。 若い子ってさぁ、遠く見てんのはいいけど、みな足元固めてへんから、すぐ足元すくわれるやん? あこがれはわかるけど世界を知る前に世間を知れっ・・・てね。 「とくべん」・・・ええわぁ! ほら、kimiyoちゃんもこんなに楽しそう。 kimiyoちゃんも赤石も次の日のペーニャのライブにも行っちゃったらしい。そう、行きたくなるんよ、「あの素敵な時間」を過ごせるから。 来ていただいた皆さん、ほんとうにありがとうございました。 Powered by 忍者ブログ Design by まめの Copyright © [ ヒゲおやじ三面記事 ] All Rights Reserved. http://higeoyazi.blog.shinobi.jp/ |