日々の出来事や感想を「たわごと」として言いっ放しで掲載。 古いものは「蔵出し三面記事」に移動もしくは多くはお蔵入り。 ライブの記事は「ライブのツボ」に移動して保存。

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「チャンス」ってやぁ、来るところにはちゃんと来てるんやわ。
でもなぁ、目に見えんもんやから見逃すんよね。
目の前まで来てるのに、みすみす逃してるシーンに出くわすもんなぁ。
で、今、目の前に見えてる方をチョイスしちまうんよね。
だって、見えないほう選ぶなんて、わけわからんし、怖いもんな。そっち行くの。
だけど、チャンスも結局、自分自身で作りだしてるんやねんけどな。
あとちょっとのところで、違う方見ちゃうんよね。おっしい!

そうやって若いヤツのところに来てる「チャンス」は、よう見えるようになったけど、自分のところに来てるチャンスは、俺も逃してるんよ、きっと。
それが先輩からは、よう見えてるんやろうなって・・・。
「あいつ、バカやなぁ」って言われてる。そんな風に思う。

まっ、若いときよりは、少しは見えるようになったとは思うけど。

チャンスがつかめるかどうかは「運」やないんやで。自分自身で作りだしてるもんなんやからな。

つかんだ人が言う言葉なんよ、「運がよかった」っていうのは・・・。


舞台裏でインタビューとかしてる時の「マキシム★とまと」の大石くんは、ふざけてばっかりで、「このインタビューは放送で使いにくいなぁ、困ったなぁ」って思ってたんです・・・。

これは27日のCoolkids 2006 FINAL at BIG CATに取材に入ったテレ朝ストリート・ファイターズの取材クルーの言葉。
そう、このイベント、一年を通して予選を繰り返し、年に一度の決勝を迎えるトーナメント形式の高校生勝ち抜きイベントで今回が5年目。どこかで嗅ぎつけた番組制作会社からの取材の申し入れがあったんです。
その決勝大会が3月27日心斎橋のビッグ・キャットで行われました。

決勝に進んだ6バンドのライブが終わり、いよいよ結果発表です。
発表は「各個人賞」と「グランプリバンド」。
ところが、結果発表でさっきのふざけてばっかりの緊張感なさそうに映ってた大石が「ベストドラマー」の発表を受けた途端、ステージ上で大きく泣き崩れたんですよね。
これには、その姿を現場でカメラ越しに見た取材クルーが驚いたわけです。
「うわっ!」ってね。
そう、ここで初めてこのクルーもほんとの意味でCoolkidsへのみんなの意気込みとその空気に気が付いたわけですよ。
「いままでいろんな高校生イベント取材してきましたけど、こんな感覚は初めてです。」と彼。

そう、ここには一見わからづらい「最近の高校生」の「マジな一生懸命」がいっぱいいっぱい詰まってるんです。
だから、へんに「演出」もしないのに、あの結果発表の時の出演者・オーディエンス隔たり無い笑顔と涙があるんですよね。


それは、もしかしたらこのイベントだけの特有のものなのかも知れませんね。
Coolkidsには何のしがらみも裏事情もありません。ほんとにほんとに純粋なのです。
純粋でなければ、これからのロックシーンを作ってくれるような若者は育たないと思ったんです。それがCoolkidsを始めたきっかけなのです。
ここでは「大人な事情」は邪魔なのです。
結果発表の時、俺達はステージに上がるわけですが、そのステージには喜びの涙と笑顔、そして悔しさに満ちた若い若いバンドマンの顔があふれています。
そして、ステージから見た客席にも同じ涙と笑顔がいっぱいなのです。
ええぞっ!一生懸命な高校生!!


日本をおかしくしてるのは「大人な事情」ではないのかって・・・ふと。


2007.3.11(sun) at JACK LION

◆とくべん
中野督夫(センチメンタルシティロマンス)
湯川とーべん(ex.子供ばんど)

毎回毎回そうなんやけど、素敵なライブがあって、それをここにレポするのは、興味をもってもらうには、いい「きっかけ」だと思いながらも、観てないのになんとなくどんな雰囲気だったのか中途半端に理解されそうなのがどうも納得いかなくて、ついつい「意固地」になっちゃったり・・・。

11日の「とくべん」のライブもまさに出し惜しみしたくなるそんな空気のむちゃくちゃ楽しい、そして素晴らしい一日になりました。


督さんと出会って25年。いろんな場面を目撃してきましたが、今回のとくべんのステージはまた新しい一面を垣間見てしまいました。
凄いと思うんです。不思議でもあり。
督さんに関しては25年前も「センチの督さん」、そして25年経った今も「センチの督さん」。一度も解散していないし、それもファンの期待を裏切ることもなく、ずっと同じサウンドを届けてくれるバンド。なにも変わらない。
そんなバンドがこの日本に存在しているということ自体が「あり得ない話」といってもいいんでしょうが、なにも変わっていないのにこうやって目の前には常に新しいものも展開され続ける。
これって33年前のデビュー時にとんでもなくしっかり出来上がっていたっていう証拠でもあり、またその後も常に時代と共にフラットに音楽を捉えてきたって言うことなんだろうなって感じるんです。
なんか「東大阪の町工場職人」の話みたいじゃないですか?小さな町工場で培われた確かな技術と鋭い感覚のアンテナと努力から生まれる世界最先端技術の話みたいな・・・。

まぁ、ややこしい話はよしとして、この日初ジャックとなった「とくべん」のライブは、マジあり、ギャグあり、テクあり、振り付けあり、アコギあり、エレキあり、バラードあり、ロックありの至れり尽くせりの充実の職人っぷりの督さんとトーベンさん。
トーベンさんのベースの「ロックっぷり」にはびっくりしました。日本中を揺らしたロックバンドのベーシストとしての格の違いを体感させられました。それが弾き語りで出せるトーベンさんって・・・弾き語りで出せるんやで?!わかるか?この意味。
俺はスイッチ入ったね。飲んだ飲んだ!
フロアも相当盛り上がってたわ。
総一郎のお父ちゃんが立ってた。誰よりも先に一人立ってた。そしてノッてた。俺はその姿が何よりうれしかったんです。
会場は最初から最後まで笑顔と笑い声でいっぱいやった。


途中、FLASH BACKの赤石が申し出た督さんとの共演コーナー。やったよ。一歩踏み込んだで!バカモノのワカモノ。これでええねん、これで!

俺なぁ・・・やればやるほど思うわ。維持するだけでも大変やけど、みんなが集まってくれてこんな空気が生まれるこの場所は、ホンマ「ええライブハウス」やってね。それをお手伝いできる素晴らしい仕事させてもらえてるなぁって。

打ち上げは、大笑いしながらこの日一緒に出演した新田さん、そしてkimiyoちゃんをはじめみんなで歌うたったり、ギター弾いたり・・・遅くまで。
俺なんか歌いながら涙ぐんじゃったわ。
ただいつも思うんだけど、これを宝物にはしたくないね。こうやって生まれる空気をジャックにいるみんなでつくって行きたいって思うわけですよ。
そうやって出来上がっていくものは、やがて「地の利」みたいに、日本の音楽でもなく、関西の音楽でもなく、大阪の音楽でもなく、茨木の音楽でもなく「ジャックライオンの音楽」になるんかなぁって。
個性ってそうやって生まれるんとちゃうかなぁってね。「グローバル」なんていう時代やからこそ、そんな一面が大切で一番力になるんやないんかなぁ?ってね。
「東大阪の町工場職人」の話みたいにね。だからこそ競争も激しいけどな。(笑)そして、茨木へ、大阪へ、関西へ、日本へ、そして「いざ世界へ!」ってな。それがホンマの「グローバル」なんちゃうかなぁ。
若い子ってさぁ、遠く見てんのはいいけど、みな足元固めてへんから、すぐ足元すくわれるやん?
あこがれはわかるけど世界を知る前に世間を知れっ・・・てね。


「とくべん」・・・ええわぁ!
ほら、kimiyoちゃんもこんなに楽しそう。
kimiyoちゃんも赤石も次の日のペーニャのライブにも行っちゃったらしい。そう、行きたくなるんよ、「あの素敵な時間」を過ごせるから。


来ていただいた皆さん、ほんとうにありがとうございました。


2007.2.10(Sun) at JACK LION

Great!AMIGO'S!!

AMIGO'Sを観たか?

前回は去年の七夕の日だったなぁ。
ジャックライオンでの初めてのAMIGO'Sのライブは、俺自身まったくこの人たちを経験したことの無いまま、紹介してくれた東原力哉氏や、以前から話を聞かせてくれたジャマーバンドのあにきの言葉を頼りにこの七夕のライブを受け入れることになったんですが、そこに来て突然の田中晴之氏(Gt)の病気で3人でのステージとなってしまったのでした。
それでも3人のAMIGO'Sのライブは、とてつもなくすっげぇステージでした。
そんなライブから7ヶ月。ついにGt晴之氏の復活、メンバー全員がそろったAMIGO'Sとなったのです。
それも、とにかく「まずこの日一日だけ」に照準を合わせた企画。
今回のライブが決まったものの、やはり心配なのは、Gt晴之氏の体調。ライブを決めてからのDr大吾朗さんとの電話のやり取りは何十回にも及びました。
へんな話。ギャグを言う口とカホーンを叩くための手から先に生まれてきたような大吾朗さんから伝わってくる今回のライブに対する真剣な「想い」と「気合い」に、俺は「応えたい!」と思うのと同時にその意味するところの「事の大きさ」に怖ささえ感じていました。


晴之氏の戻ってきたAMIGO'Sを待っていたお客さんと、メンバーが出会うたった一つの場所になったジャックライオン。
AMIGO'Sとジャックライオン2人三脚で集めたお客さん。フロアは立ち見が出るほどの賑わいでライブはスタート!

ライブはのっけからぶっちぎる演奏で一気にホール内をかき混ぜまくり、そしてヒートアップさせていったのです。

1部が終了し休憩をはさみ、2部が始まりました。ゲストのタブラ奏者スニール氏が現れました。スニール氏も病と闘っています。タブラがスニール氏の病と闘う原動力となっているのです。


このへんで俺もジャマーバンドのあにき、金司さん、ヒロジさんのいる席に入らせてもらってお客さんになろう・・・としたんですが、すぐに晴之さんのGtアンプをピックアップしてるマイクの首が垂れてるのに気づきスタッフに指示しにその場を離れました・・・。
結局最後まで気が抜けないままでしたが、晴之氏の復帰で喜びに溢れるAMIGO'Sの音を浴びて心を揺らし体を揺らし、満面の笑みを浮かべ、大きな声を張り上げるお客さん一人一人の姿が俺にとっての「LIVE」そのものになりました。

あるブログで俺のこと「感激屋」って書いていただいてるんですが、俺も書かせてもらいます!
「あんたらみたいな強烈な感激屋さんがいてるからこっちまでそうなるんやでっ!」ってね。
一緒に観てた力哉氏もライブの終わるころ酔った顔でニコニコしながら「ええバンドやなぁ~~~~~!」って乾杯!

まぁすべてはAMIGO'Sのせいやわ!

キミも観たやろ?AMIGO'S!
そりゃあんさん、TVに出てくるPOPなバンドじゃないけどな。
日本を代表する世界に通用する偉大な真のバンドです。
だからあの場にいるみんながあんなに飲みこまれちゃうんよ。
その「技」と「力」、体感せんでどうするの?!

Great!AMIGO'S!!
Great!JACK LION!!
Great!来ていただいたみなさん!!

ほんとうにありがとうございました!!!


2007.1.27

TRA

~夢と希望と勇気と使命を与えてくれた3人~


2003年9月28日。

その日までに前回の関西ツアーのライブビデオだけが「資料」として、とあるライブハウス・ブッキングマネージャーからジャックライオンへ持ち込まれていたのですが、ついにそのバンドがジャックライオンでの一回目のライブをした日です。

「どんなバンドとのブッキングでもいいですから○月×日にブッキング入れてもらえませんか?」
たしかそんな電話で始まったと思います。

「得体の知れない人たち」でした。正直、俺の中ではその「場当たり的」なブッキングの仕方に疑いを持ったりもしました。

しかし、そんな心配をよそにライブをやる毎にその場に出くわした「たまたま」のお客さんがどんどんそのバンドの魅力に惹きこまれていきます。それは俺自身も同じでした。
見る見るうちにお客さんが増えていきました。
これは俺にとってTRAからの「現在のライブハウスシーンへの問いかけ」でもありました。

ライブハウスシーンにおいて「唯一無二」な存在。
ライブハウスシーンにおいて「必要とされる」存在。


TRA・・・そう言いきれる凄いバンドでした。


(写真は2004.1.25JACK LION)


そして、この3人での「(言葉は悪いかもしれないけど)出来高との戦いだった真剣勝負の活動」の停止と同時に、その「ライブシーン」を作り上げる仕事に従事している我々のスピードの無さと現時点でのしょぼさを痛感させられるのです。

死ぬほど悔しいですが、これは自分を含めたここにいるみんなにとっての大切なスタートラインにしたいと思います。
夢と希望と勇気と使命を与えてくれたこの3人でのTRAというバンドに心から感謝します。



・・・この11本(ジャックでのライブは10本)のビデオの中に収められた4年間のライブ。もうここにしかあの3人のTRAは残っていませんが出来ればもう一回、もう一本・・・そう思ってしまいます。
俺、最後になってしまったKnaveワンマン行けなかったし・・・そして、いまだに「ジャックでいつかワンマンやろう!」っていう約束果たせてないやん!

っうことは・・・いつかあるのか?!NEW TRA&オリジナルメンバーでのデラックス・ライブ!


2007/1/12(Fri) at JACK LION

club PANGAEA

安達 久美(G)則竹 裕之(Ds)清水 興(B)河野 啓三(Key)


ライブが終わってから興さん(Ba)に「真柴くん、娘を見るような目で見てたよなぁ。」って言われて「そうですか?(笑)」なんて答えながら胸の奥で「興さん、あなたのほうがよっぽどそうじゃないですか!?」なんて思ったり・・・(笑)。

安達久美・・・7ヶ月前から7ヶ月分以上の進化がそこにあったよ。素晴らしかった。
実は今日のライブで彼女がステージで涙した。演奏に感極まって。こんなことは初めてだったらしい。
「ここ(ジャックライオン)では、なぜか初めてのことが多いですよね。」
帰り際、ちょっと恥かしそうに話す彼女の言葉。
そう、7ヶ月前に彼女がジミヘンのリトル・ウイングをやるにあたって人前で初めて歌ったのもジャックライオン。
その日は、リハーサルが終わり他のメンバーは食事に行ったんだけど、
彼女は居残って一人ステージで何度も何度も歌の練習を続けた。
あまりにも一生懸命な彼女を見て俺を含むスタッフみんなが周りを囲んでリズムを刻んだりしてその練習に付き合ったんだよね。あの日からアンコールのリトル・ウイングは俺たちには特別なものになったんよ。
今日のアンコールでもそのリトル・ウイング。
始まった途端、俺たちにも「あの時」がフラッシュバックする。

ライブというものに深く関係するライブハウス・スタッフだからこその話でもあるんだけど、音楽というより「ライブ」って言うのは、そうやって「流れ」っていうものが生まれるんですよね。
今日のライブも今日だけのことではなく、7ヶ月前の続きであるってこと。
1曲でヒットチャートを賑わせる物語もあるけど、ライブにはそれとは違った物語があって、それがその場にいる人の心に響いてくる。
裏方の俺たちほど直接ではなくても、そうやって生まれた空気は
今日あの空間にいた人の多く人の胸にも少なからずや響いてい行ってるんだと思う。
それが「ライブ」なんよね。

彼女が涙しながら弾ききったあの曲。きっとみんなの胸にも届いたと思う。
彼女が帰り際に言った「初めてのこと」・・・「何なんですかねぇ?」って訊いてきたから、こう答えておきました。
「ここには魔物がいるから。」ってね。(笑)

やりよったね、安達久美。ギター1本で高校生からおやじまで興奮させよった。
いいライブでした。
club PANGAEA


2006.12.10(Sun) at JACK LION

復活!HOOLIGANS

GRANDMASTERVol.26
◆RUSH LINE
◆FLASH BACK
◆LOW HEAD MACHINE
◆HOOLIGANS

俺にとってのHOOLIGANSライブ。
4年ぶりの復活となったHOOLIGANSのライブ。
4バンド出演の中、トリのHOOLIGANSのみ俺のPAオペ。メンバーからの依頼だったのですがメンバーの気合と緊張感に俺も燃えます。なんせ「戦い」ですから。(笑)

午前11時。ジャックライオンスタッフさえもシャットアウトしての「午前リハ」。
朝からこんな爆音ってどうなのよなんて笑いながらサウンドチェック。
26インチ、ノン・ミュートのバスドラを「鳴らし切った」鋭い重低音がまずカラダを揺さぶります。ウッド・ビーターが強烈なアタックを生み出します。これが出来るドラマーはそんじょそこらには存在しません。大きなバスドラをミュートなしで叩けば「ボ~ン」ってなるのが普通なんよね。それを「ズン!」っていわせるだけでもすでにカッコイイのですよ。
ドラムセット全体を鳴らし切った牧ちゃんのとてつもなくデカイ音がホールに響きまくります。でも、ミキサーのゲイン自体は普通のドラマーと変わらない。生音がすごいから引き締まった腹にこたえるドラム音となって響いてくるんですよ。
ハイハットにはハイハットクラッチが2つ付けてあったよ。踏んでる途中でハイハットの開き過ぎ防止の為らしいです。あと、イスがムチャクチャ低い!昔のヘヴィードラマーはみんな低かったよね。最近はみんな高めだからこんなに低くセッティングできるドラムイス製造してないもんなぁ。

吹野のベースはDODの歪みのエフェクターが常時ONだったのでいつものライン以外にマイクでも拾いました。もちろんこれは音の事を考えての事ですが、もうひとつ理由があって、万が一ラインにトラブルが出てもマイク側で対処できる&アンプがトラブってもラインで対処できることも考慮しました。なんせ、4年ぶりの復活ライブですからね。
ベースの音も整い、ドラムとベースが揃った時点でもうすでに「ぶっ飛び状態」です。

さて、そこにおもやんの500Wメインアンプでのギターの登場です。マーシャルJCM900のプリアンプ部を通ったところから「プリアンプ・アウト」の増設で信号を取り出し、そこからメザブギーのパワーアンプへ。500Wをフルで出すわけではありませんが500Wのアンプで余裕を持って出すと音がきれいなんですよね。潰れてないし、ハウリングもない。そしてマーシャルのキャビネット。スピーカーはすべてエレクトロボイス社製に交換されています。そのせいでこのキャビの重量はとてつもないものになってて男2人でも運ぶのは大変なくらいな重さなのです。すごいセットです。この改造も何年か前にびっくりギターズで手がけたもので、俺にはすごく思い入れのあるシロモノなんです。ただこのアンプセットの音、ものすごく「丸裸」みたいな音だから、しっかり弾いてドライブさせられるギタリストじゃないと恥ずかしくて弾けたものではありませんから。ちなみにギターはJCM900直で、エフェクターは一切使っていません。


これでバンドのバックを支える音は出揃いました。4年ぶりとは思えないその音に今夜のライブがどれほど衝撃的なものになるのかが俺の中に見えてきました。

最後はマックスのボーカル。ボーカルが聴こえてこなければこれまでのセッティングで決めた音を下げる事になります。さて、どうだろう・・・。
心配は全く無用でした。完璧に「その上」で来ます。周りが爆音でも「その上」で来ます。肉声がデカイからモニターも普通どおりでOK。だからモニターの上げ過ぎによるハウリングも全く心配要らず。

全体のモニターバランスはと言うと・・・
ボーカルのモニターには、ボーカルとコーラスのみ。
ベースのモニターには、コーラスとボーカルのみ。
ギターのモニターには、コーラスとボーカル、そして自分のギターアンプの音でちょっとだけ聴こえにくくなりそうなキックとスネアとベースを少し。
ドラムのモニターには、ボーカルとコーラス、そしてキックとスネアとギターを少し。
こんな感じです。決してモニターは爆音ではありません。オモシロイのはドラムモニターにベース音は返していないところですね。そして、爆音バンドにありがちな、無駄に、そして無理にモニターを送って無いから音がステージ内で回りにくく中音がスッキリしてて、フロントからの音もその影響がなくて「ボヮ~ン」って像がぼやけないんですよね。

確認したいポイントを押えながらサウンドチェックが進みます。オペ側ではオープニングのキックにかけるディレイ&リバーブ。そして3曲目にボーカルが繰り返して聴こえる効果に使うディレイの設定がミソです。

午後1時、リハ終了。ミキサーのセッティングはすべて「ゼロ」に戻して今日の3バンドをオペする「まいまい」にタッチ交替です。


午後9時。いよいよ本番です。
セッティングが終わり、もうすぐSEが流れるという空白の時間、曲も全く知らない初めて見る若い奴等も多いはずなのに、ホール内にすごい空気が流れています。期待の空気です。緊張感も伴った。
もちろん俺自身の中にも同じものがありました。たぶんジャックライオン中にそんな空気が生まれてたんでしょうね。出演バンドにもスタッフにも。そしてそれがお客さんにも伝わり・・・。
暗転、そしてSEが流れた瞬間にどよめきが起きました。
目つぶしの照明の中、メンバーが一人ずつ出てきます。歓声か沸きあがります。
俺の最初の作業は、牧ちゃんが立ったままキックの一発目を踏んだ瞬間にSEのカットアウト。と同時にキックには3,4度の繰り返しに設定されたディレイと3秒以上の深いリバーブがかけられています。何発かキックが踏まれて、牧ちゃんが座った瞬間ディレイとリバーブはカットです。さぁライブのスタートです。

始まりました!爆音です!!HOOLIGANSです!!!
あの場にいることの気持ちよさ、面白さ、大切さ、貴重さは・・・あの場にいた人にしかわからないし、俺の好きなバンドマンにはあの場にいてほしかったなぁ。


さぁ「俺にとってのHOOLIGANSライブ」を続けます。

バンドのほうもきっちり気合の入ったリハだったので本番になってテンションが上がってバランスや音質が変わりすぎることもなくバッチリです!
「ゾクゾクすんでぇ!」俺は興奮と緊張でミキサーを触る指も若干震えています。
このライブの為だけに増設したJBLのスピーカの立ててる位置がツィーターのみお客さんの頭より高い位置になるくらいの高さだったのでスピーカーの前に人がいっぱいになると「ドンシャリ」になるかもしれないと思っていたのですが、どうやらスピーカの前は「うるさい」からなのか適度に空いています。OK!OK!
そして、いっぱいのお客さんがステージ前に詰め寄ってくれているので、ギターアンプからの直接音がお客さんが「壁」になって適度に押えられています。ミキサー側ではリハの時点でトレブルをマイナスしていたのですが本番でフラットに戻してちょうどになりました。リハの時の計算どおり!ギターアンプの前のお客さんは、爆死寸前でしょう。(笑)

とか何とか言ってたら、2曲ほどやった時点で、俺の耳も冷静さはどこかへ消えてしまいました。完璧、耳飛びました!(笑)

3曲目は例のボーカルのディレイの仕込がいきなり曲頭にある曲なのに、マックスのMCで曲紹介をミスって違う曲名言ったもんだから、俺は超焦るわで冷や汗かきましたが、なんとかギリギリセーフ!これは、マジ危なかったでえ。
しかしまぁバンドっちゅうのはすごいもんだ。一瞬「?」ってなりながらもきっちり合わせて曲紹介したのとは違うメニュー通りの曲を何事もなかったように全員一致で入れるんだから。

盛り上がりまくるお客さん。初めて観る若い奴も以前からのファンも入り混じっての異常なほどの盛りあがり。それに「これでもか!」とあびせかけるHOOLIGANS。
本編8曲。アンコール2曲。
「名前だけでも覚えて帰って」なんて言う必要など微塵もなく、あのフロアにいたお客さん全員にHOOLIGANSの名前も音も絵も、すべて完璧に深く刻まれる事になった約1時間の壮絶なライブでした。
ライブ後のフロアには「抜け殻」のようになった放心状態の若い奴等。「マジで楽しかった。」・・・顔にはそう書いてありますが、言葉はなく明らかに「抜け殻」になっています。(笑)

「爆音」とばかり書いているからそれにばかり気が行くかもしれませんが、「爆音だからカッコいい」んじゃないから勘違いしないで欲しいですね。「爆音を出す力があるバンド」だからカッコいいんよ。すごいんよ。
そして、なにより人として素晴らしい男達や。

びっくりギターズ11周年!HOOLIGANSが復活!
彼等にここまで関わってこれて、びっくりギターズが11年を迎え、そしてジャックライオンが生まれ、このHOOLIGANSの復活にまた関われて、結果、この空気が生まれる。
本気な奴が集まって、本気で顔つき合わせれば、こんなにみんなが心震わせる時間が生まれるんだよ。ジャックライオン・オリジナルメンバーでね。これが音楽やろ?みんなが探してる音楽ちゃぁうんか?
あれっ?君はなぜ、ここにいなかったの?11年間のびっくりギターズに関わってきた君がさぁ・・・。
みんなで「これ」を作っていこうや!これっ!!わかるか?
ジャックライオンから発信や!一番リアルな「メディア」なんや!この空気が「波」を起こすんやで!


★2006/12/3(Sun) at JACK LION

ジャックライオン発!世界行きギタリスト!
ISAOがSPARK7でやってくる!

SPARK7
ISAO(Gt)長谷川浩二(Dr)永井敏己(Ba)



以下、ISAO 2006.10.30の日記を本人の承諾を得てここに紹介します。



2007.9.17(Sun) at JACK LION
リッチー坂本'sドビンボウ California Jam 2006
終了いたしました。


対バンのレッド・シェッペリソさん、お疲れさまでした!

そして、なんとなんと、あの台風が来るかもしれない状況の中で、わざわざ郊外のライブハウスへ足を運んでいただいた109名のお客様、ありがとうございました!!

年に一度の「されどコピーバンド」
ただでさえも自分の箱でライブすることの緊張があるのに(あるんですよ、これ。かなりね)、それに加え自分でも「超こだわり」のあるパープルのコピーとなれば、常連のバンド諸君なら「魔物」の恐ろしさは軽く想像がつくでしょう。
やっぱり出ました!巨大魔物!!
いろいろありましたよ。くじけそうな出来事。(笑)
人に指摘される失敗は大概自分では、大ミスじゃなかったりするんですよね。それ以外が重要でね、俺の中で・・・やってる時リアルタイムで「うわっ!俺今アカン!」とか「やっちまった!」とかね。

でもね、6曲77分間!の夢見心地は忘れることもできない興奮と喜びに溢れていました。俺、やっぱり好きです、このバンド。

客席からムンムン伝わってくる期待感。そしてスタジオでのリハのときからいつもあるバンド内での期待と緊張。それが本番でぐるぐる回り出すんです。
「あほ~~~~~っ!」って声援(?)何回聞こえたでしょう。(笑)
素敵な素敵な「大人の文化祭」ですよ、これ!


さて、Carifornia Jamの最大の見せ場。そう、あの荒れ狂うリッチーブラックモアをどう再現するのか?それがこのライブの最大の課題です。
その、再現現場のショットをここにアップしておきます。

「本物」ではリッチーがギターを投げ、叩き折るシーン。
そしてエスカレートしたリッチーは遂に撮影用カメラの正面からギターを突き刺します。


それがこのシーン。まずギターで「ケツ」をシバキまくります。


そして、遂に突き刺すシーン。
なんとそのままケツですわ。
もしかしたら、吉本興業グループのレコード会社に移籍したリッチーさんは、マジでこの方ではないのだろうか?




そして、やがてマーシャルアンプから出火し消火器の煙でシルエットが映し出されるシーン。


今回は、アンコールに「SMOKE ON THE WATER」を持ってきました。
エンディングで「♪Smoke Smoke・・・・(かな?)」言うてるシーンがあるんですがドビンボウのエンディングは、よ~く聞くと「すもももももももものうち」って言うてました。今回はボーカル「浜村淳」でしたからね。


そうして、伝説のCarifornia Jamはまたみんなの胸の中へ帰っていったのでした・・・。

see you“来年の秋”


2006.7.22(Sat)
◆Welcome/ジャマーバンド/Strawberry Life

ステージから客席に向って若いバンドマンが叫んでるぞ~!

「今、感じてるものを素直に出してくれ!」
「自分の中にある恥ずかしいって思う壁を乗り越えてくれ!」
「音を楽しむからこそ音楽や!」
「今ここにおる奴!ひとつになろうや!」

わかるなぁ・・・そう言いたくなる気持ち。

うん、だからこそ「こんな音と空気」を何度も何度も吸うべきやって思うんよなぁ。

そう、22日のジャマーバンド、そしてWelcomeのライブ。
なぜこの人たちのライブは、「まるでいとも簡単にやってのけてしまってるかのように、これほど人の心を開いてしまう」のか?
何も言わなくても、お客さんの心はどんどん開いて行く。
「何も言わなくても」ね。

「ジャンルなんて関係ない!」ってMCで言ってるバンドほど、自分達のジャンルを理解させたがってて、実は一番ジャンルの壁を越せずにいたりするよね。

本当にジャンルなんて関係ないって言えるバンドの音。そんな音がここにあるんです。バンドマンには知ってもらいたいこの音。

別にね、このおやじ達のような音楽をしろとか言うんじゃないんですよ。そういう見方でこのライブを観て欲しいんじゃなくて、「壁が崩れていく」「心が解き開いていく」そんな瞬間をバンドマンとして目の当たりにしてみてほしいんです。

音楽やるための最高の見本がここにあると思うんですよ。
いろんなところで何千円も払って観る「大好きなプロのライブ」にも、もちろんそんな見本がいっぱいつまってる事もあるんですが、そこには「名前」や「ヒット曲」などなど、予備知識やイメージ、心の準備、期待心がいっぱいあったりするでしょ?
それは「そのまま」自分達のライブに置き換えてイメージできないところがあるやん?
でも、ジャマーバンドやWelcomeのライブはそういうの無しの、まっサラの状態からその場の空気を変えていくのを目の当たりにすることになる。
これがとてつもなくオモロイし、そんなことをやってのけちゃうバンドなんですよ。


Welcomeの衛さん(b,vo・写真)は去年アメリカのイベンターに呼ばれて「だててんりゅう」ってバンドでアメリカツアーをしたんだけど、その音はアメリカのオーディエンスまでも完璧に納得させちゃったり・・・。
何がその「力の差」を生むのか?経験から生まれた、かつ、経験だけじゃない「何か」。
その「何か」は俺の中でここに言葉に出来るほどまとまってはないんだけど、たしかに22日のジャックのステージには「それ」があったんです。

「上手い」って何なんでしょう?

でも、そこには「壁を崩していく」「心を解き開いていく」力が存在するのは確かなことなのです。
そんな力・・・欲しくないですか?語る必要の無い「グルーヴ」。

ライブ中、俺はついに言っちゃったよ。何年ぶりかに。
「もうやめてくれ~!やめろ~っ!」ってね。(笑)
すいません・・・ヤボな声援。
俺、この日は完全にノセられてしましました。

一緒に出演したStrawbery Lifeも変な緊張しながらがんばってたよ。俺から見てても、うらやましいくらいいい一日だったなぁって思うなぁ。


「最近のお子達」は、「ミーティング」するのが上手やねぇ。近年の学校教育の成果でしょうね。本人達にそんな自覚は皆無だと思うけど。

バンドを「学校のクラス」のように捉え、「曲作り担当」「宣伝担当」「ブッキング担当」などなど、しっかり役目役割を決める。

しっかりしてるよ。えらいもんだ!

ところがどっこい、「最近のお子達」は楽器持たないほうの会話が得意のご様子で、俺のイメージでは楽器持ってる時間より「ミーティング」と称される会話の時間の方が多いような気までするわけなのです。

で、そんなミーティングなかで、「あいつに俺は見下されてる」とか「俺の意見が通らない」とか不平不満が噴出すようです。
「学校ではみんなの意見を出し合って平等に決めていたのに・・・」みたいなもんでしょうか。

ここでいつも「おいてけぼり」になってることがあります。
それは「キミはバンドの音を構成するのに必要な奴なのか?」ということです。

スキル、キャラ、アイデアetc・・・いろんな要素があるとは思いますが、バンドはバンド内でも外でもプレーヤーとしての競争社会です。
「落ちこぼれ」の存在も当然です。
決して「みんな一緒」ではありません。大げさに言うと「バンドをやる権利」は平等に存在するでしょうが、そこから先は平等ではありません。それはバンドに限った話ではないのですがね。

誰だって「落ちこぼれ」にならないように「がんばる必要」があるのです。それはみんなが「そう」なのです。俺もそう。でも、好きやからこそ「がんばろう」と思わなくてもがんばっちゃうわけです。

「楽器持たない会話」も大いに結構なのですが「楽器で会話」しようとすることは、バンドであるからこそもっと大切なことじゃないのかねぇ。

どうやらみんな「有名になりたい」だけなのかもしれませんね。きっかけとしてはそれでいいのですが、手段として「バンド」を選んだ以上、乗り越えなければいけない事はありますし、やっている以上すぐにそれに当然ぶち当たるはずなんですがねぇ。

この間、ラジオで若手漫才師が言うてました。
「将来の夢」の話で・・・
「ゴールデンタイムのTVの司会すること」やって・・・。
そんで、ついでのようにこうも言うてました。「一流の漫才師を目指すのは当たり前としてね。」って。

わからんでもないけど、その「ついで感」に、なんかガッカリしたわ。「じゃぁやってみろや!」ってね。


2006.7.7(Fri) at JACK LION

◆AMIGO'S

七夕のアミーゴス・ライブ。
まず、来てくれたみんなに「よくチョイスしてくれた!ありがとう!」って言わせてもらいます。

しかしまぁ・・・またすごい人達に出会ってしまいました。
俺の30cmのものさしが10cm位にしか思えなくなりました。

はい!これを読みながら何が何だかわからなくなってる「観た人」もいるはず!(笑)

あなたにとって「必要」とか「必要で無い」とかは、荒っぽいですがどうでもいい話なのです。
あそこまでいったら「需要」だの「供給」だの言うてる場合じゃないからね。
つまり、バランスなんか気にしてる場合じゃないのです。
あれほどに「生きてる人」!その圧倒的な存在に理由なんかつける必要ないでしょ。(ますますわからんよな?)


アミーゴス=アミーゴ!!!。大山さん、八木さん、山田さん、アミーゴ!!!
俺等がバンドを始めてから「教育」されてきた「リズム」や「楽器」という概念の浅はかさを思い知ったような気がします。
なぜ、あの東原力哉という人がジャックライオンへアミーゴスを連れてきたのか!
その答えを目の当たりにしたって事です。
ステージに立つ3人が3人とも「この人じゃないと無理!」っていう人たち=アミーゴス。代わりなどありえません。
Gtの田中 晴之さんが病気で今回のステージにはいない。でも、この人らすごい!メンバー減ったら減った分だけ、一人の力が「バリュー・アップ」するんです。
そう、結局、この人たち・・・一人でも十分ステージ出来るんじゃないかと・・・。

また来てもらいます!アミーゴス!!!


2006.7.2 at JACK LION

◆Misko Plavi (ミシュコ・プラヴィ)

◆ISAOwithBJDAN(笹井`BJ`克彦&吉川 弾)

◆Meteo



いや~、ライブハウスしてなかったらこういう出会いはないよな。
セルビア(旧ユーゴスラビア)から来たミシュコ・プラヴィさん。
やっぱ、プロフィールじゃ何にもわからんもんじゃわ。
旧ユーゴスラビアで何があってこういう音楽家が生まれ育ったのか?
今日の初めて見たミシュコ氏のライブは新鮮かつ斬新であり、前衛的で衝撃的でありながらやさしくて・・・。
ひと癖、ふた癖ありそうな独創的な弾き方。蛇腹(アコーディオンの伸縮する部分)の
使い方がアグレッシヴで、奏法も攻撃的。
アコーディオンに立てているマイクは一旦足元のサンプラーを通って
ジャックライオンのPAミキサーに行っている。
アコーディオンのボディーを手で叩きリズムを出す。すぐさまそのリズムはサンプラーに取りこまれ、
リズムがループして流れ出す。
そこにアコーディオン特有の左手、手元にあるボタンのような鍵盤でコード、
もしくはベース音を出し、右手の鍵盤のメロディーが乗っかる。
それだけかと思えば今度はそのアコーディオンの音までサンプルし、
リズムのループと相まってより強烈なバッキングが流れ出し、その上に今度はディレイをかけた
右手鍵盤のソロが始まる。
要所要所でループを止め、ブレークを作る。そこに早弾きのオブリ!トリルが凄い!
でも決して「技見せ」だけのステージってわけじゃないのです。
50分ほどのライブだったけど、演奏の中にほんとにいろんな色がありました。
旅をした気分。振り回された?(笑)
最近疲れ気味(笑)の照明のユーキが興奮してたのがよかったなぁ。みなさん!
今のコイツを興奮させられればライブは「OK」だっせ!(笑)

それにしても、いい出会いでした。



◆Meteo◆Misko Plavi(ミシュコ・プラヴィ)◆ISAO with BJDAN。
全てのライブが終わってからミシュコとベースのBJ、そしてISAOとのトークが熱かった。
ミシュコ氏はISAO with BJDANのライブを凄く興味深げに見ていたのが印象的でしたね。
ミシュコ氏自身、元々ギタリストであり、今はそれ以外にいろんな楽器をプレーする
マルチプレーヤーであり、作曲家、プロデューサー、アレンジャーでもあり、
フランス映画の音楽制作まで手がけるミュージシャンだからこそ、
若い彼らの超絶プレーは印象的だったようです。(ちなみにミシュコは45歳!若く見える!)
楽屋でさっそくBJのベースを「弾かせて!」と手に取りブンブンいわしてました。

また、お会いしたいなぁ。今度は来年かな?


「もっとお客さん呼んで欲しいなぁ」
「ライブ観に来てね、お客さんが少ないままライブが始まった時ほど、居心地悪く思う事はないんです。辛いって思うくらい。逃げたくなります。」

これ、ライブハウスのお客さんからの言葉です。

バンドマンがよく言うよね。
「友達呼んでも、しょうがないじゃないですかぁ。」ってね。
でもね、そこにいるお客さんは、少ないお客さんに向ってステージに立つバンドマンより何倍も気まずい思いをしてるんよ。
それがわからんかなぁ?

こうも言われるよ。
「たとえ自分がいいって思って、自分の友達を『○○のライブ観に行こう』って誘っても、あんな気まずい雰囲気だったら、来てくれた友達も次は『もういいよ』って来たがらないですよ。人がいっぱいいてて楽しい雰囲気で盛り上がれれば『また行きたいなぁ』って思ってくれるのに・・・。」ってね。

「動員が増えない」ってバンドマンは言うよね。
もちろん、それなりにいいライブができないとダメなんだけど、それ以前に「居心地のいいライブ」を作ろうと「そこ」に努力してないことが、まず見当違いだよね。
せっかく来てくれてるお客さんの心をリラックスさせてあげられる雰囲気が無いと、いくら勢いつけてライブしたって、「閉じさせてしまった心」には届かないよ。

自らバンドをしてる人がお客さんならその空気にも耐えられると思うけど、普通の人は無理だよ。ライブハウス来るだけで緊張するんだから。

わかる?

「お客さんを集める」っていう努力は、もしかしてバンドやり続ける中で一番大変な努力なのじゃないでしょうか?
「好きで」ギターが上手くなる努力をするように、「好きで」スタジオ入ってバンドの練習一生懸命やるように、「好きで」お客さんを集める努力ができないとダメなんじゃないのかなぁ?

だって居心地悪いんだから。せめて・・・。
そう、苦しんでるのはバンドの前にお客さんなんよ、今。






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